2025.11.16
「最高の湯治場」
「人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。」(ローマ人への手紙8:27)
先日ある方から湯治場にいくお話を伺いました。体の調子が悪くなると東北の温泉にいかれるとのこと。そこは湯治場として知る人ぞ知る温泉らしく、関節の病気やその他様々な疾患を持っている方々が全国から尋ねてくるのだそうです。
その温泉の特徴は入浴していると悪いところが黒いしみのようなものとなって表面に出てくるのだそうです。ですから,その浅黒くなった所がよくないところだと認識できるのだそうです。
もちろんそれが全ての人に当てはまるかどうかは別ですが,そんな温泉がある丘と興味深く聞いていました。しかしそのお話を伺いながら「私たちの心の罪も、その温泉に入ると黒く表に出てきてわかるとイイですよね。」と思わず言ってしまいました。
体の悪いところは大体見当がつきますが,私たちの心の状態はなかなかわからないものです。毎日忙しく働いていると、いろいろなストレスでいつの間にか心や気力がなえてしまいます。家庭の問題で悩んでいると,体のいたるところにが痛実が出てきたりする場合があります。それは体が原因と言うより、心の重荷が体に症状として出てきているといえるでしょう。
そんな私たちの状況をよく知っておられるお方は神様以外におられません。聖書は私たちに神は私たちの心を探り極める方として紹介しています。私たちの霊的な状態や心の状態を神は探りきわめてよく知っておられます。ただ知るだけではありません。御霊は私たちの為に神のみこころに従って、私たちが癒され,力強く歩む事ができるようにとりなしてくださるのです。
私たちにとって最高の湯治場は教会です。御言葉に思いを傾けながら,主に祈る。神の御手に自らを委ねて祈りの中に導かれていくとき,聖霊は私たちの心の状態を取り扱ってくださいます。私たちの隠れた罪を明らかに示されます。また、これでいいと思っていた信仰生活の中に、多くの向き合う自己中心の生き方があることを示されます。聖霊はそんなたわたしたちを取り扱われ、悔い改め、委ね、主に信頼する事を教えられるのです。
人に頼ることはたやすい事です。しかし最高のカウンセラーはイエスキリストです。このキリストは私たちの状況にじっくりと耳を傾けてくださり,癒しに向かっての道をともに歩んでくださるおかたです。ですから、時には思い切って仕事の手を休め、家庭で過ごす時間を飛び出して、キリストの前にしっかりと出ようではありませんか。
自分はこのようにする事に決めていると言う行動パターンを見直しましょう。底にキリストの前に出る時間を優先順位の第一に持ってきているかを点検してみましょう。回りに気を使いすぎたり、自分の為にだけ時間を使うのではなく,心の湯治場であるキリストの前に進み出ようではありませんか。
(プレイバック週報2004年6月6日「牧師館より」 西田育生師)

