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 ■ルカの福音書 2/21/2021

 

しかしペテロは立ち上がり、走って墓に行った。そして、かがんでのぞき込むと、亜麻布だけが見えた。それで、この出来事に驚きながら自分のところに帰った。(ルカ福音書24:12)

 

墓から戻った女たちのイエス復活の証言を、弟子たちはたわごとのように思えて誰も信じず、相手にしませんでした。しかし、ペテロだけは違っていました。彼は急いで立ち上がり、走って墓に向かいます。そうして墓を覗き込んだのですが、確かに亜麻布だけが見え、イエスの体はどこにもありませんでした。彼は驚きながら帰っていきました。
ペテロだけなぜ墓に走って向かったのでしょう。どこかで、イエスの復活を願っていたからでしょうか。あるいは、イエスを知らないと言ってしまった後悔があり、もし復活されたのなら、何とかイエスにお会いして謝罪したいと思ったのかもしれません。
しかし、彼が墓の中を覗き込んで見たのは亜麻布だけでした。それだけでは、イエスが復活したという証拠には不十分だったのでしょう。確かに、イエスの体がないことはわかりますが、誰かがどこかに運び去った可能性だってあります。女性たちの証言をそのまま受け取るにはまだまだ彼の心は準備ができていなかったようです。
私たちの心の状態はすぐには変わりません。時間がかかる場合があるのです。特に男性は理屈で考えがちです。イエスは、彼らの目の前で十字架にかかって死なれたのです。墓に収められたのも知っています。しかも、厳重に門番によって警備されていたのですから、何かの事情によってローマ兵によって場所を移動させられた可能性もあります。そう考えれば考えるほど、復活は限りなくあり得ないと思ってしまいます。
しかし、神様はそれらの理屈を超え、この現実世界に介入され、生きてみわざを現わしてくださるお方です。時には私たちの考えを超えて、神ご自身の意志を実行されるのです。私たちはその中で、戸惑ったり、不信と向き合うことになることもあるでしょう。しかし、それも復活が事実として受け止められるためには通らなけばならないプロセスなのです。

 

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