◆主と共に生きる◆信徒の証し
2025.12.21
■黙想エッセイ
ある人がどういう人であるかは、その人の生涯の中で注目すべき特徴的な事柄によって説明することができます。たとえば、エイブラハム・リンカーンは「奴隷を解放したアメリカの大統領」
と表現することができます。イエス様の生涯には、誕生の時から注目すべき特徴がありました。それは 「借りて生まれてきた人生」という点です。イエス様は女性のからだを借りて宿り、馬屋という空間を借りてお生まれになりました。どんなに貧しく卑しい人であってもゆりかごは人の使うものを借りるものです。ところが、王の王であられるイエス様が、家畜の使う飼葉桶を借りられ
たのです。この世の目で見れば、確かに数奇な人生ですが、それはすべて神様のご計画であり、イエス様が自ら選ばれたことでした。まさに、それは私たちのためでした。
私たちは「自分の居場所がない」と、事あるごとにため息をつきます。入試に失敗し、家賃がなくて追い出され、職場では出番がなく、さらに家庭の中で疎外されることもあります。そのような惨めな人生が続き、今後も良くなる兆しが見えないとき、死を考えます。心の休まる場所がなく、だれからも歓迎されていないと思うと、孤独にさいなまれ、絶望に陥ります。イエス様がどれほど孤独を感じられたか、一度考えてみてください。私たちのためにこの世に来られたのに、見捨てられ、人々から無視されたイエス様は、私たちの心を知っておられます。ですから、身を寄せる場所のない苦しみも、心の拠り所のない孤独感も、イエス様にあって癒やされ、慰められるのです。
