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2025.12.07

「ストレス社会を生き抜く」

 

「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ピリピ人への手紙4章6節~7節)

 

先週の金曜日全国信用金庫の講演に伺いました。もう4年間続けて呼んで頂いていますが、今回は30代の人たちの初級管理職養成講座の講演でした。そこで話題になったのが「うつ」でした。心の風邪といわれるぐらいサラリーマンの方々の中には今この病気になる人が多いのです。頭が重い。寝汗をかく。食欲が無い。会社に行く気力が失せている等、いろいろ兆候があるのですが、なかなか表には出にくいのです。
特に銀行などでは、そのことがわかると昇進にも響きますし、放置されている事が多いとのこと。表面は病気のようには見えませんから、真面目な人ほど頑張りすぎて、症状が重くなるケースもあります。最初は自分でもあまり自覚症状に気付きません。元来真面目な日本人はついつい怠けてはいけないと思い込んでしまって悪化してしまうのです。症状が重くならない間に、身近な人などに話をして、自分の心の中を吐き出すことが大切になってきます。確かにうつは現代のストレス社会における顕著な病と言えるでしょう。
「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ピリピ人への手紙4章6節~7節)
聖書は私たちにしっかりと予防方法を教えてくれています。それは自分ひとりで思い煩わないで、神様に知っていただく事です。人にではなく神に知っていただく事が一番大切なのです。なぜならイエスこそ最高のカウンセラーであり、最善の道を知っておられるお方だからです。
このイエスに感謝を捧げながらとにかく自分の祈りをささげるのです。いかなる特効薬もイエス様の祈りに勝るものはありません。イエスに祈る事により具体的に神様は私たちの生活に働き始めるのです。私たちは思い煩うような状況に陥るとその理由や原因を捜します。しかしその原因探しで疲れ果ててしまったり、余計に落ち込んだりしてしまうのです。
何はともあれ、理屈を抜きにして、神様の前にひざまずく事です。祈りの中で主は私たちに語りかけてくださいます。どうしようもないように思えるときにも祈りつづけるなら聖霊なる神様が臨んでくださいます。聖霊なる神は私たちに素晴らしい答えを持って答えてくださいます。「人の考えにまさる神の平安」が私たちの心や思いをキリストにあって守ってくださるのです。
ある兄弟は人生の行き詰まりの中で、しかも誰にも頼れない状況で神様に夜を徹して祈られました。そしてその祈りの中で聖霊の油注ぎを頂かれたのです。神のみにより頼む状況の中で祈る祈りが神の御手を動かしたのです。聖霊様が私たちの心の中にいてくださるのです。祈りこそが、このストレス社会を生き抜いていくための最大のものなのです。             (プレイバック週報 2004年6月27日『牧師館より』  西田育生師)

 

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