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2021.02.14

「心に刻まれた良心」 ローマ人への手紙 2章11節—16節   西田育生牧師

 

富士山は遠くから見ると綺麗ですが近づけばゴツゴツしているなど、近づくことで本当の姿があからさまになります。火山の下にはマグマがあり何かの拍子で噴火します。ローマ人への手紙では、人は皆罪人だと指摘しており、自分は正しいと思っている人でも何かの拍子で罪が現れるなど、皆マグマの上に乗っているのと同じです。その危険を回避するにはどうしたらいでしょうか。
「律法なしに罪を犯した者はみな、律法なしに滅び、律法の下にあって罪を犯した者はみな、律法によってさばかれます。なぜなら、律法を聞く者が神の前に正しいのではなく、律法を行う者が義と認められるからです。」(ローマ 2:12-13)律法とは神の戒めですが、神の前に聞くものが正しいのではなく、律法を行うものが義と認められます。私達も御言葉を聞いて終わりではなく実践して初めてそれが生きてきます。日本は法治国家ですが法律を守りながらも巧妙に罪を犯していることがあるかも知れません。「律法を持たない異邦人が、生まれつきのままで律法の命じることを行う場合は、律法を持たなくても、彼ら自身が自分に対する律法なのです。」(ローマ 2:14)人間の理性によって普遍的に守られるべき理性の自然法が一人一人の中にあります。その起源は神がそのように造られたとも言えます。「彼らは、律法の命じる行いが自分の心に記されていることを示しています。彼らの良心も証ししていて、彼らの心の思いは互いに責め合ったり、また、弁明し合ったりさえするのです。」(ローマ 2:15)良心は生まれつき備わっていますが、段々と環境によって麻痺して曲げられがちです。でも罪を犯すと責めを感じる良心が一人一人に与えられています。神はえこひいきされる方ではありません。律法を持っている人は律法をもって裁かれるし、持っていない人は良心やその人の生き方が神の前に問われるのです。私達は人を責めたくなりがちですが、一方の目で人をさばくことは出来ません。
「私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって人々の隠された事柄をさばかれるその日に行われるのです。」(ローマ 2:16)神の福音はある人にだけ与えられるものでは無く、皆に与えられています。神の福音の恵みは、神を求めるうちに隠された罪が自分にあるのに気付かされ、誰も言わなくても神の前に御言葉によって気付かされ、悔い改め救われるのです。神の前に立つ時に隠されている罪があらわにされるのです。人は皆罪人であると分かり、その罪が自分では取り除くことができないこと、だからこそイエスはそのために十字架にかかって死んでくださったと知るのです。自分は救われる必要があると分からないかぎり神に救われたいという思いが起こりません。コロナ禍や地震というマイナスと思われる事が私達を目覚めさせる大きな機会になります。信仰とはコロナ禍や地震や様々な問題が起こってもそのことによって神の私達への思いはいささかも変わらないと信じることを意味します。その事を心に受け止めましょう。「神は、私たちが御怒りを受けるようにではなく、主イエス・キリストによる救いを得るように定めてくださったからです。主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目を覚ましていても、眠っていても、主とともに生きるようになるためです。」(Ⅰテサ 5:9-10) 貴方の信仰の土台は何ですか?問題のない静かな心が信仰の土台でしょうか。もしそうならば、問題が起こると動揺してしまうでしょう。「イエスは彼らに言われた。『あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。』シモン・ペテロが答えた。『あなたは、生ける神の子キリストです。』…「バルヨナ・シモン…あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。よみの門もそれには打ち勝つことはできません。」(マタ 16:15-18)私達も岩の上にキリストを告白する土台を据えようではありませんか。キリストを土台とするならキリストは私達を活かして下さいます。
たとえ死んでも主は共におられます。心に刻まれている良心がイエスを信じて目覚めると、御言葉に生きることを味わいます。心の中のマグマがいつ噴き出すかわからず、その上を歩む危険があっても、イエスが共に歩んでくださることを信じましょう。イエスこそ生ける神のキリストですと告白し、どんな時でも平安のうちに歩むものになっていきましょう。

 

≪分かち合いのために≫

  1. あなたの中にある良心はどの程度機能していますか。
  2. 赦されてキリスト共に生きる確信を得るには、どうすればよいでしょうか。

 

 今日の暗唱聖句

 

「なぜなら、律法を聞く者が神の前に正しいのではなく、律法を行う者が義と認められるからです。」     
(ローマ人への手紙 2章13節)

 

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