2025.11.23
「感謝生活」 詩篇 92章1節-5節 井上圭 伝道師
今日はサンクスギビング、収穫感謝礼拝としてささげます。皆様はどのような感謝の出来事があったでしょうか。
今日の聖書個所は「主に感謝することは 良いことです。」(詩篇92:1) で始まります。この「良い」という言葉はただ「良い=good」という意味だけでなく、「神の創造の目的にかなうもの」という意味があります。それは①主に感謝すること。②御名をほめ歌う=賛美する=こと。③朝に夜に神の恵みと真実を告白すること、の三つと言えます。この三つを実践するなら、それは神の目に良いことですから実践すれば必ず神の祝福を体験するようになるはずです。その中でも、今日は収穫感謝なので「感謝」にフォーカスを当てていきます。
感謝研究の第一人者であるカルフォルニア大学のエモンズ教授によると ①身体的な効能として免疫力の向上や痛みの軽減、血圧の低下 ②心理的効能としてポジティブな感情の高まりや幸福感の高まり ③社会的効能として他者を助け、寛容で慈悲深くなり、孤独感の軽減や外向性の向上 があるというのです。仕事でも感謝を表現するような文化を作ったことで生産性や効率性も改善されたそうです。あるいは苦痛から立ち直る回復力が感謝にはあるとも言われています。
エジプトから解放されたイスラエルの民たちは賛美しながら葦の海を渡りました。しかしそれから三日間、水抜きで荒野を歩いていた時のことです。「エジプトの地で、肉鍋のそばに座り、パンを満ち足りるまで食べていたときに、われわれは主の手にかかって死んでいたらよかったのだ。…」(出エジプト16:3)彼らは最初の不平をつぶやきました。これに対して「また、彼らのうちのある人たちがしたように、不平を言ってはいけません。彼らは滅ぼす者によって滅ぼされました。」(Ⅰコリント10:10)と戒めています。今日の聖書個所でも「主よ あなたは あなたのなさったことで 私を喜ばせてくださいました。…主よ あなたのみわざはなんと大きいことでしょう。あなたの御思いはあまりにも深いのです。」(詩篇92:4-5)とありますが、これは神の御業への感謝です
感謝に関する聖句と言えば「すべてのことにおいて感謝しなさい。」(Ⅰテサロ5:18a)でしょう。これは「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。」(同16,17)に続く御言葉ですが「すべてのこと」とは文字どおりすべての出来事に対して感謝するように勧めています。感謝できない状況や出来事も含むわけですが、そのような中にあっても感謝することを見つけ出し、感謝するようことを学んでいく必要があるということです。なぜなら「これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」(Ⅰテサロ5:18b)とありこれがその理由です。さらに別の聖句で「いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって、父である神に感謝しなさい。」(エペソ5:20)とありここでは「いつでも」とあります。いつでもどんなことでも感謝せよ、というのです。つまり、つらい時でも、苦難困難なことが起こっても、それでもなお感謝すべきだと言うのです。
聖書には感謝すべきと語る聖書個所がいくつもあります。「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。…また、感謝の心を持つ人になりなさい。」(コロサイ3:15) そのためには「キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。…詩と賛美と霊の歌により、感謝をもって心から神に向かって歌いなさい。…すべてを主イエスの名において行いなさい。」(同16-17) とあります。賛美の歌詞にも♪すべては主の恵み 恵み かぎりなさい 当たり前なことなど 何もない すべては主のみ恵み♪という歌詞があります。何があってもなくても、すべてが神の恵みであることを悟りましょう。
溜息や不平、つぶやきをしそうな時、一旦呼吸を整えましょう。「主に感謝することは良いこと」であり、神の創造の目的にかないます。主に感謝し、賛美し、神の恵みと真実を告白していく私たちとなっていきましょう。
≪分かち合いのために≫
- 最近あった感謝な出来事は何でしょうか。
また一年を振り返った感謝の恵みを分かち合ってください。 - いま感謝を言い表す相手はいますか。どのように感謝を表しますか。
今日の暗唱聖句
「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。
そのために、あなたがたも召されて一つのからだとなったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。」
(コロサイ人への手紙3章15-17節)
