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第19号 2010年春号

「幸せの一ページ」

「幸せの1ページ」とう映画をご存じですか。冒険小説を書く女流作家がいました。彼女の小説は世界中でベストセラーになっていました。彼女の小説に登場する主人公は様々な困難に直面しても果敢に挑戦し、どんなことも乗り越えていくスーパーヒーローです。読者はその冒険小説にワクワクドキドキするのでした。しかし、当の本人はと言えば外出恐怖症で潔癖症。もう何年も外に全く出ることが出来ず、郵便ポストの郵便もたまる一方でした。
でもそんな彼女に転機が訪れます。小説のリサーチがきっかけで南太平洋の小島で 海洋学者の父と暮らす少女と知合うことになります。メールをするときは何でも 出来るあのスーパーヒーローの名前を使うので、小説の大ファンの乗除は彼女を すっかりヒーローと思い込んでしまいます。
ところがある日、調査に出かけた少女の父親が嵐に出くわし、行方不明となります。
おまけに、帰りを待つ少女はけがをしていまいます。
「助けに来て!」とスーパーヒーローに叫ぶ少女のメールに、小説よろしく彼女は救助に出かける一大決心をするのでした。しかし、現実は小説通りにはうまくいきません。先ず家から出るのが一苦労です。
「小説だから書けるのよ。そんなの無理!」そう嘆いていると、空想上のはずのヒーローが現れては彼女を励ますのです。車や飛行機に乗るのも息が詰まりそうになります。一事が万事、人には理解してもらえない苦労の連続でした。でもヒーローの励ましを受けならが、一つ一つ困難を乗り越えてついには少女の元にたどり着くのです。そんな彼女のどたばたの格闘する様子が何か共感を覚えさせてくれます。
  私たちも彼女と同じような葛藤を日々しているのではないでしょうか。人には言えてもいざ自分が一歩踏み出そうとすると、勇気がいります。自分の殻を打ち破って新たな挑戦をしたいと思っても一番厄介な自分の気持ちと向合わなければなりません。そんな時、同じ目線で励ましてくれるヒーローがいたらどんなに勇気をもらえるでしょうか。キリストは私たちを愛し、助けるために私たちの所に来てくださいました。このイエスはあなたや私たちにとってのいわばスーパーヒーローです。あなたもこのイエスの助けを得て「幸せの一ページ」を開いてみませんか。

「あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している。」(聖書)

(東京ホープチャペル 牧師 西田育生)

『闇から光へ』

 

複雑な家庭環境の中、両親や、祖母に対して心を閉ざして、彼らとは関係のないもの、私の人生には彼らは必要のないものと思って過ごしてきた。そんな暗闇の中で育ってきた私にも、ついに転機が訪れた。
賛美歌が流れる中、集まっていた人たちも歌いだした。『愛をください』の曲の
時、「ああ、私の歌だ」と思われ突然涙が溢れ頬をつたった。なぜ、泣いているのか解らないままお祈りの時へと導かれ、隣の方と手をつなぎ、その手をつないだ人のために祈る初めての経験だった。祈り方も知らなかった私は黙って目を閉じていたが、両隣りの方が、私のことを声に出して祈ってくれた。今日、初めて会った人のことを神様に祈ることがなぜできるのか解らなかったがとてもありがたく思われ、涙が止まらなくなった。
そして、私は祈りの中でとても大事なことに気付いた。それは誰が祈る時でも必ず、神様のことを「天の父なる神様」と呼びかけていたことだった。「父?!」私の人生の中では全く無縁で一生関わる事はないだろうと思っていた人の呼び名だった。神様はお父さんなの?私にとっても・・・?全くの無の中に突然現れた「父」の存在に惑いながらも光を見たような気持ちになった。
なぜ涙がでるのか、なぜ他人のために祈れるのか、神様は私にとっても父と呼べるお方なのか。全てが解らないづくしで、混乱の中にいた。ただ、もう一方で光の存在が私を礼拝に導き、涙は悲しいとか辛いとかいう理由より私の魂の部分ではないのか。私は精一杯意地をはって生きてきたけれど、本当は愛情に餓え求めていたのではないか。
初めて自分自身と向かい合えた瞬間。そして、あれから16年。今、神様は信じられない程の恵みを与えてくださり、両親や祖母への思いも神の愛で癒され、今では本当に両親の子として生まれ祖父母に育てていただいたことを感謝している。

「たとえ、あなたの父母があなたを見捨てても私は決してあなたを見捨てない」 (聖書) 

(「愛の祭典」山北宣久編  教文館)

02

1. はたけの中の細い道     ポロリとおちた むぎのたね
いたずらからすがとんできて パクリとたべて にげました
2. いしころばかり見える道   ポロリとおちた むぎのたね
意地悪あらしにあらされて  めばえてすぐに かれました
3. はたけのそばの やぶのうち ポロリとおちた むぎのたね
いばらのジャングルじゃまをして のびきるまえにかれました
4. よくたがやしたくろい土   ポロリとおちた むぎのたね
恵みと愛の日を受けて   百倍麦がとれました

 

春になると、そっと口ずさみたくなる、「はたけのなかの」のうた。教会学校(日曜学校)のお友だちはこの歌がとてもお気に入りだ。2歳の小さいお友達もお口をいっぱいあけて一生懸命歌ってくれている。幼児用の賛美歌であるが、聖書のお話を知っている人には、ははーんとわかる。イエス様のたとえ話だ。
むぎのたねがせっかく落ちても、カラスが飛んできて食べられちゃオシマイ。石ころばかりあるところに落ちても根がないから枯れやすいね。せっかく種が落ちて伸びようとしてもいばらが生えてくればそれも伸びなくてかれてしまうよ。私たちの心も良く耕された良い土地であれば、神様の恵みによって100倍も実が結べるよね!

01

イースターってなに?

 

  • Q. 今年のイースタ―は4月の4日だけど、大体、毎年新年度のスタート時にあたるね。どうして?イースターでイイスタートできるからかな、なんて。
  • A. イースターはクリスマスと違って毎年移動するのだよ。春分以降の最初の満月の次の日曜日となっているよ。
  • A. ちなみにイースターというのは、春の女神の名前から由来していて、暁の女神でローマ神話のアウローラにあたるんだ。ここからあのオーロラという言葉も出ているよ。
  • Q. するとキリストの復活が死の闇を破って暁のように、この世に光をもたらす?
  • A. そういう意味をこめて祝い、春の祭典を主の復活の祭りと変えていったのだよ。
  • Q. 日本語でも夜明け、東雲、曙、日の出、朝日、明け方は希望の光だね
  • A. それら心励ます輝きに満ちた言葉はキリストが十字架に死をなれたが、3日後によみがえられて以来、神の救いの象徴として受け止められることとなったのだよ。
    ところでクリスマスとイースターはどちらが早く祝われたか知ってる?
    普通はクリスマスと答える人が多いと思うけど、そうではないのだよ。
    主の復活なしには信仰の意味も何もなくなってしまう。主の復活は
    すべてのものに意味を与えている大切なことだからね。
  • 「おもしろキリスト教Q&A77 」  山北宣久著 より
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