■使徒の働き 7/17/2022
そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」(使徒5:3-4)
初代教会が聖霊の豊かな注ぎを受けて成長しているときに起こった事件は、人々の信仰の姿勢を正すことになりました。アナニアとサッピラという夫婦が、地所を売却しその売却代金の一部を神様にささげたのでした。
彼らはささげるとき、そのお金は売却代金の一部だと言えばよかったのですが、おそらく人々の手前、自分たちがどれほど信仰深いか、どれほど立派かを示そうとしたのではないでしょうか。全部、全てを捧げましたと偽ってしまったのでした。
ペテロはアナニアに「サタンに心を奪われ」「聖霊を欺いた」「神を欺いた」と厳しい言葉で断罪するのでした。それくらいのことで、と思う人も多いでしょう。ささげたことはささげたのだからいいのではないか。多少盛っていったのではないか。
しかし、この彼らの偽りはその時の出来心ではなかったようです。「なぜこのようなことをたくらんだのか。」と言っているように、夫婦でたくらんだ。すなわち計画し、意図的に偽りを言うために口裏を合わせたのです。
二人には偽りをいう傾向があったのではないでしょうか。体裁を整えることや人の評判を気にするあまり、神への信仰がそこにはなかったのです。古い生き方がそのまま信仰の世界にまで入ってきていたのです。 ささげるまでに、聖霊のチェックがおそらく彼らにあったのではないでしょうか。しかし、彼らはあえて、故意に聖霊の働きを拒んだのです。
神様の慈しみと厳しさを覚えたいと思います。悔いた砕かれた心の上にあるのは神様の慈しみです。しかし、偽りの人生にあるのは神様の厳しさです。
神様は悔いた砕かれた心を軽んじられません。聖霊の促しに敏感になるものとなりましょう。聖霊が警告されているなら、その時こそ方向転換をする時なのです。