「愛を届ける」
主のみ名を賛美します。
梅雨入り前のすがすがしい天候が続きますが、皆様はお変わりないでしょうか。騒がれた新型インフルエンザもとりあえず治まってきているようで感謝です。兄弟姉妹の上に、神様の主の豊かな祝福がございますようお祈りいたします。
先日、私は我が家の映りにくくなったテレビの処分を試みました。横や後ろをたたかないと正常に映らなくなったからです。ちょうどそんなとき『要らなくなったパソコン、ステレオアンプなど無料で引き取ります。』という車のアナウンスが聞こえてきたので、その回収車を止めて無料で引き取ってもらうように頼みました。ところが地デジに移行するため最近はリサイクル品としてブラウン管テレビは無料で回収していないのだそうです。なかなか商売にならないので、回収は有料になってしまうと言うのです。私は有料と聞くと決断がつかず、結局まだしばらくは我が家にそのテレビを置くことにしました。
それはそれで仕方がなかったのですが、そのリサイクル業者の方としばらく話をしました「商売がなかなか思うようにうまくいかず大変ですよ。」と仕事の話になると、顔を曇らせました。この不景気でリサイクル業界も大変なようです。でも、彼は日焼けした顔で笑いながら『でも頑張りますよ。また、次お願いします!』そういって、車を走らせていきました。彼の最後の言葉と表情に少しほっとさせられました。彼もこの苦境を乗り切ろうと前向きに頑張っているようでした。
何事も一つのことをやり続けようと思えば労苦はつきものです。じっとしていて事が運ぶ訳ではありません。商売一つとっても、いくら自分が始めたものであっても、思っているようにはすぐにはなかなかいかないものです。でも、あきらめないで、行動し、工夫し、汗を流す。その分だけ自分に返ってくるのだと思います。聖書にも「種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。」(詩篇126:6)とあるように、時には泣きながら種を蒔くときもあります。しかし、それはやがて喜びの収穫を手にして帰ってくる前触れだと思えれば幸いです。
イエスが来られた目的、それは私たちに神の国の到来を告げ知らせるものでした。「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(マルコ1:15)という宣言で、イエスの宣教は開始されたのです。しかし、それは単なる告知で終わりませんでした。イエスご自身の存在を通して神の国の実体を示されたのです。イエスは人々と交わり、憐れみを示し、救いの手を伸ばし、癒しを与え、共に涙を流されました。そうして最後の最後までご自分の命を注いでその使命を全うされました。イエスは身をもって神の愛を私たちに届けてくださったのです。
私たちも神の愛を人々に届ける者になりたいと願わされます。言葉だけでなく具体的に行動したいと思います。イエスはどのようにそれを示されたのでしょうか。
イエスは、舟から上がられると、多くの群衆をご覧になった。そして彼らが羊飼いのいない羊のようであるのを深くあわれみ、いろいろと教え始められた。・・・ すると、彼らに答えて言われた。「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」(マルコの福音書6:31-37)
Ⅰ イエスは人々の霊的必要を知っておられる。
ある時イエスは過密な働きの疲れを取るよう弟子達に勧められ、ガリラヤ湖の対岸の寒村に向かうよう指示をされました。しかし、弟子達の行方を知った人々は先回りしてイエスと弟子達を迎えます。何処までもイエス達を追いかけてくる人々の姿を見られたとき、イエスは人々が「羊飼いのいない羊」のような状態にある事を思わされました。
イエスは人々の本質的な問題を見ておられたのです。羊は羊自身では生きていけない動物です。羊飼いがいて初めて生きていける弱い存在なのです。羊飼いがいないのですから無防備です。いつ敵に襲われるかも知れない状態になっていたのです。また食べるものを得ることが出来ませんからいつ餓死するとも知れない状態です。無目的状態でさまよい歩いている姿が、イエスに助けを求めてきた人たちの姿でした。
現代にもそのような人たちが私たちの周りには沢山おられます。目的をもって私たちを造られ生かしておられる天地創造の神。その神から遠く離れて、さまよい歩いているのが現代の人々ではないでしょうか。外側は一見豊かで、健康で、何の問題もないように見えたとしても、本当の姿は『羊飼いのいない羊』状態になっている。イエスはそれを見抜いておられるのです。
私たちもこのイエスの視点で人々を見ることが出来るならば関わりの仕方が変わってくるのではないでしょうか。人の本質的問題を見ることのできる霊的な視点を与えられたいと願わされます。
Ⅱ イエスは深い憐れみを示してくださるお方である。
イエスは「羊飼いのいない羊」状態の人々をそのまま放ってはおかれませんでした。「深く憐れまれた」のです。この原義は「はらわたが裂ける」という意味があると言われています。イエスは何か人ごとのように人を観察されたのではありません。あるいは上から目線で同情されたのでもありません。ご自身の身体の中心が張り裂けるような痛みと苦しみを身に覚えられました。それは人々の痛みを自分の痛みとして受け取られ、その苦しみを共有されたということなのです。イエスは疲れているのも忘れて神の国の福音を人々に語り続けられたのです。そのイエスの言葉には癒しがあり、愛があり、励ましがあったに違いありません。自分の本当の姿に気づかされ、羊飼いなる神を求めて神に立ち返る人たちが起こされたのです。
Ⅲ イエスは愛を具体的に示されるお方である。
イエスは空腹になった人々に食料を与えるよう「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」と弟子達に言われました。人々はイエスのもとから離れず、ずっとイエスの話に聞き入っていたからです。このことはイエスの憐れみと愛は具体的に示されることを示しています。空腹の人を見て、お腹が一杯になりますようにと言うだけでは不十分です。その人にパンの一つでも与えて、その空腹を満たすことが愛の具体的な現れなのです。イエスの愛は絶えず具体的であり、人々の必要を満たしたのです。それが愛を届けると言うことなのです。
弟子達は自分たちが十分な食料を持っていないのをイエスに訴えましたが、イエスは彼らが持っていた5つのパンと2匹の魚を手に取り祝福して分け与えられました。するとそれがそこにいた人たちを満腹にさせたというのです。これがあの有名な5000人の給食という奇跡となったのです。
私たちは神の愛は語りますが、その愛をどれだけ具体的に届けているでしょうか。私たちが持っているものは沢山あります。ところがそれに気づかず、何も与えるものがない、届けるものがないと思ってしまいます。しかし、悩んでいる人と時間を共に過ごす。話を聞くために出かける。祈りを共にする。一つのパンを二つに分けて食べる。など私たちが出来ることは沢山あるのです。
私たちの教会はビジョンの一つに「愛による宣教」を掲げています。近隣社会の人たちに神様の愛を届ける。これが宣教のビジョンです。「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい。」(マルコ12:31)とイエスが語られたように私たちもその宣教の働きのために祈ってきました。
その具体的な働きとして6月1日から、教会の有志の兄弟姉妹達が介護福祉事業をスタートされました。これは神様の不思議な導きというほかはありませんが、教会員の一人の兄弟が勤めておられる介護の会社から事業継承をしてほしいという依頼がその兄弟にありました。兄弟は祈っておられたほかの教会員の方々とその事を分かち合い、祈りの中で神の導きとして受け止められて決断され始められたものです。
特に訪問介護を中心とした働きですが、「アガペーホームヘルプサービス」と言う名称で、目黒、品川、港区、など5つの区の利用者さんを対象にサービスを開始して行かれます。どうか愛する兄弟姉妹のお祈りをお願いいたします。神様の御心であれば将来、福祉の働きや教育の分野にわたって神の愛を届ける働きが展開されていくことを願っています。
高齢化社会の中で、国や行政では不十分な部分を、私たち教会が補っていき、その中で神の愛を届けていくのです。この働きを通して神の愛に出会う方々が起こされますようにと祈るものです。
Ⅲ イエスは犠牲を惜しまず、命を注がれる。
イエスの人々への愛の実践は、ご自分の命を十字架で捧げるという究極の形で結実します。「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」(ヨハネの福音書15:13)とイエスはいわれましたが、それを自ら実践されたのです。イエスは、共に重荷を負われ、命を削り、私たちにご自身の命を与えてくださいました。それは私たちがイエスの後に従うようにと模範を示されたことに他なりません。
またイエスは同様に実践するものを助け、導きを備えてくださるのです。神からの愛を受け、私たちも神を愛し、その愛を周りの人々に流していく。そのような人生を共に歩むことをイエスは期待しておられるのです。あなたや私が救われたのは実にその恵みの中に生きるためなのです。人々のためにあなたの流す涙や労苦、それは主の愛の御業となって結実していくことを覚えたいとおもいます。どうか、人々に愛を届ける働きにあなたも一緒に加わっていただきたいのです。
5月3日から5日まで恵みシャレー軽井沢にて「信仰成長バイブルフェロシップ」が開催さました。福島第一バプテスト教会の佐藤彰牧師先生が御用をしてくださいましたが、合計4回のメッセージが、CDやカセット、またDVDで聞くことができます。どれも4枚セットで2000円で販売をしています。メッセージCD,カセット、DVDのどれが必要か明記されて事務局まで電話(03-3845-1533)かファックス(03-3845-1337)でお申し込みください。 兄弟姉妹の歩みの上に主の豊かな祝福がありますように覚えてお祈りをしております。また祈りのリクエストを遠慮なくお知らせください。神様の圧倒的な祝福が兄弟姉妹の上にありますように。祈りに答えてくださる主に心より感謝しつつ。
バイブルフェロシップの様子 5月3日~5日
5月10日の母の日礼拝に福沢圭子先生を迎える
5月22日札幌ホープチャペル洗礼式田之岡ご夫妻が受先される
★ 福岡ホープチャペルの紹介 ★ 八色 悟
恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。
わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。
(イザヤ書41-10)
2002年9月から毎月第4週の火曜日 西田牧師を迎えて月次礼拝を行なっています。
午後7:00~ 9:00までです。
最初は、場所を転々としながら集会をしていましたが、現在は近藤勝弘兄弟のご自宅を使わせていただいています。
また、毎日曜の礼拝はインターネット配信で守っています。
7年を経過し、つながりは家族同様です。共に賛美し、祈りあい、御言葉にふれることで勇気と希望を持って積極的で豊かなクリスチャン生活を享受しています。
12月のクリスマス礼拝は一品持ち寄りで盛大なパーティとなります。家の外は近藤兄弟家族による十字架のイルミネーション、キャンドルなど近所の名物になりつつあります。
http://www.k5.dion.ne.jp/~f-hope/