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NO.396 2016.03.20

「神の国の価値観(3)」-神の民のアイデンティティー-

 

しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。(Ⅰペテロ2:9)

 

「自己の確立」という言葉をよく聞きます。「アイデンティティーの確立」とも言います。自分は一体、誰で、何者であるかを明確にするということです。このことがしっかりと出来ていると、生きることも明確になります。
自分を確認するものがいくつかあります。自己紹介などでよく紹介する内容でもありますが、先ず名前。性別。出身地。国籍。職業などです。私で言うと、私は西田育生という名前で、男性。愛媛の大洲市生まれ。日本人。現在東京浅草在住で牧師。これだけ言うと少し、私のことがわかってもらえるかもしれません。しかし、性格や内面のこと、どんな体験をして来たか、どんな価値観をもって生きているかまではわかりません。ですからさらに関係を深める事で互いを知っていくことになります。
しかし、自分が自分を知っているようで実はわかっていないということもあるのです。育った家庭環境も影響していると思いますが、自分はどういう存在で、自分が何をしたいのか。自分がどう生きたいのかがわからないのです。自分を変えたいと思うのですが、どう変わればよいかもわからないということにもなります。突き詰めていけば自分は何者なのかということが不明瞭なのです。実はそのようなことで悩んでいる人はこの世の中にたくさんいるのです。
私たちはみんな発展途上にあります。ですから、自分がわからないと思っている人も、これからわかるようになると思えると楽になります。今がダメなのではなく、これから自分自身を見出していけばよいのです。 
神を信じて生きるとは、神にある自己を確立するということにほかなりません。たとえ今まで、自分が誰からも覚えてもらえず、自己を確立するチャンスがなかった人も、また迷いと混乱に生きていた人も、私たちの魂の故郷である神様のもとに帰って来たのです。神様との交わりが回復されたのです。私たちのまことの親である神様と交わることで、私たちは自分自身を回復し、自分はいったい何者なのか、どう生きていけばよいのかが確立されていくようになるのです。
神に会って自分を確立するために、先ず、人が言う言葉ではなく、神様が言っておられることに聞くことです。この世の溢れる情報に触れていると自分自身がどう生きていけばわからなくなってしまいます。聞くべきお方は神様です。
神様は私たちをあなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、、神の所有とされた民です。」と言っておられます。この言葉を自分への言葉として受け取り、自分のアイデンティティーをしっかりと確立しましょう。
毎日、鏡に向かって言ってみてください。『あなたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。』と。そしてこのまことの神様との交わりを深め、神の民とされたものとしての自覚を持てるようにしていきましょう。聖書に触れてください。聖書は神様のラブレターです。神様の恵みに目を留めましょう。神様の素晴らしい約束を自分に語られたものとして受け取りましょう。神様に祈り、神様の優しい語りかけと励ましを受けましょう。
また、聖霊様の助けを体験しましょう。そのような信仰生活はあなたに神の子どもとしての自己を与え、確信と、平安を手にすることができるようになるのです。神の国の価値観、それはあなたが選ばれた民として、輝いた使命をもって生きていくことなのです。今日もこのアイデンティティーを自覚して歩んでまいりましょう。

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