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NO.392 2016.02.21

 「最もたいせつなこと

 

わたしがあなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。
キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、
また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、またケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。
(Ⅰコリント15:3-5)

 

何事も、押さえておくべき基本というものがあります。たとえば、料理、特に和食の味付けの基本といえば「さしすせそ」とよく言われます。用いる調味料の順番と合わせて、語呂合わせでいうのです。砂糖(とう)塩(お)酢()醤油(うゆ、しょうゆのこと)味噌(み)の順番に基本の味付けをすれば良いということです。
では私たちが信じている福音(グッドニュース)の勘所は何でしょうか。ここをおさえておけば福音を理解したことになり、この福音を信じるなら救われたといえる福音の「最もたいせつなこと」とは何でしょうか。パウロはⅠコリントの15章でその福音の勘所を示してくれています。彼自身もこの福音を伝えられ、この福音を信じ救われ、さらには人々にこの福音を宣べ伝える者となったのです。
その第一はキリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと」です。神様は私たちを愛しておられ、そのラブレターである聖書を通して神のご自身の愛を示しておられます。しかし、人は罪を犯し、神に反抗するものとなりました。それが罪です。しかし、その罪の結果、人は自分でその罪の現実から、自分自身を救うことができません。様々な苦しみや葛藤、悩みの中に生きているのが私たちです。
しかし、キリストは私たちを救うために、身代わりとなって十字架にかかられ、死なれました。キリストの十字架の死は私たちの罪のためであり、私たちのためにご自身の命を捨ててくださったのです。
第二は「キリストは死んで葬られた」ということです。当時、罪人として死罪となったものは、野に放置され、葬られることはありませんでした。しかし、キリストは確かに死んで、墓に葬られたのです。これはキリストが完全に死なれたことを示し、また、救い主(メシア)であることの預言の成就なのです。
第三は「聖書に従って三日目によみがえられたこと」です。キリストは死なれましたが、三日目に復活されました。キリストの復活は罪人として死なれたというだけではなく、それが私たちの罪の身代わりの死であったことの証明です。神がキリストを復活させられたのです。このキリストは今も生きておられれて、私たちを救うことがおできになるお方なのです。また信じるものは同様に、この復活の命をいただくことができるという証でもあるのです。イエスは復活され今も生きて働いておられる神なのです。そしてその当時、12弟子だけでなく、500人以上の人たちが復活されたキリストに会ったのです。キリスト者を迫害していたパウロもその復活のキリストに出会い、劇的に救われたのでした。
私たちはもうすぐ主の復活されたイースターを迎えようとしています。この時に私たちが信じている福音の中心をしっかり押させておくことが必要です。この三つのポイントを明確にし、キリストを受け入れるなら罪赦され救われるのです。聖霊の豊かな働きを受ける者となるのです。
これに余分なものをつけ足したり、また間引いたり、差し引いてはならないのです。

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