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NO.368 2015.09.13

 「神様からの宿題

 

『喜びをもって主に仕えよ。喜び歌いつつ御前に来たれ。』(詩篇100:2)

 

エリザ・ヒューイットというクリスチャン女性がいました 彼女は、師範学校を出て養護学校の教師になります。赴任した学校に、知恵遅れの男の子がいるが誰かケアをしてくれる先生はいませんか。という問い合わせがありました。彼女は話を聞いて私が面倒を見ましょうと申し出ます。
その男の子は時々暴れることがありました。あるとき、彼が暴れて椅子を投げたのですが、その椅子がエリザの背中に当たってしまいます。彼女は脊椎を損傷し、長い闘病生活を余儀なくされました。病床に伏しながら、自分の身に起こったことを考えるにつけ、彼女の心には少年に対する怒りと憎しみの感情が膨らんでいきました。また、「なぜこんな身になってしまったのだろう。なぜ神様はこの苦しみを与えられたのだろう。」彼女は悲しみと嘆きの涙の日々で、信仰も弱っていきました。
そんなエリザの病室に毎日掃除に来る黒人のおばさんがいました。掃除をしながら、彼女はいつも感謝にあふれて賛美をし、笑顔が絶えません。しかし弱っているエリザは彼女の鼻歌にイライラしていました。「すこし静かにしてくれない。そっとしてほしいんだから」と思わず言ってしまいます。「ごめんなさい。でも、悲しみや嘆きを賛美に変える力を、イエス様がくださるの。」
その夜、彼女はこの黒人女性の言葉を思い返していると、涙が出てきて、自然と悔い改めのお祈りを神様にしていました。そして彼女の中からあふれてきた詩から生まれたのが聖歌498番の「歌いつつ歩まん」(「主にすがる我に悩みはなし」)です。


1.主にすがる我に 悩みはなし 十字架のみもとに 荷を降ろせば
※ 歌いつつ歩まん ハレルヤ ハレルヤ  歌いつつ歩まん この世の旅路を
2.恐れは変わりて 祈りとなり 嘆きは変わりて 歌となりぬ
※ 歌いつつ歩まん ハレルヤ ハレルヤ  歌いつつ歩まん この世の旅路を
3.主はいと優しく 我と語り  乏しき時には たしたもう
※ 歌いつつ歩まん ハレルヤ ハレルヤ  歌いつつ歩まん この世の旅路を
4.主の御約束に 変わりはなし みもとに行くまで ささえたまわん
※ 歌いつつ歩まん ハレルヤ ハレルヤ  歌いつつ歩まん この世の旅路を


私たちの人生には様々なことが起こります。起こった原因や理由を考えてもわからないことのほうが多いでしょう。しかしそれは私たちが神様への賛美と感謝をささげるようになるための神様からの宿題だととらえたらどうでしょうか?時には難しい宿題も出るかもしれません。しかし、神は耐えられないような試練に合わせられないとありますから、その約束を信じて、神を賛美する恵みにあずかりましょう。
是非この聖歌498番を繰り返し賛美してみてください。きっと心から喜びが湧き上がってくることでしょう。賛美の力はあなたのものです。

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