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NO.353 2015.05.24

 「あなたの口ぐせは?

 

死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人はその実を食べる。 (箴言18:21)

 

以前仕えていた教会でのことです。将来の事が不安でどうしたらいいかというアドバイスを求めて来られた方と交わりをしていました。一時間位の中で彼から何度も出て来た言葉がありました。それは「わかっているんです。」という言葉でした。「しないといけないのはわかっているんです。」「先生が言わんとすることも大体わかっているんです。」「変えなきゃいけないのも全部わかっているんです」。
あまりに言われるものですから、「わかっているんだったら、どうぞやってください」と思わず言いそうになりました。周りや家族から何を言われるかと恐れて、防御して話す癖がついてしまっていたのでしょうか。話す前に口ぐせのような言葉を無意識に使うようになっているようでした。
素直に、「どうしていいかわからないんです。」「迷っているんです。」「わかっているつもりでいたけれど、わからなくなってしまいました」と言えるとずいぶんと楽になると思うのですが、なかなかそういえないのです。

箴言には死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人はその実を食べる。」とあります。私たちの語る言葉によって私たちの命さえ左右されるというのです。特に私たちに影響を与えるのが日々無意識に使っている口ぐせのことばです。自分では分かりにくいので、自分のことをよく知っている家族や友人に聞いてみるのも自分を知る一つの方法です。
どんな口ぐせがあるでしょうか?「どうせ~だ」「なんでこうなるんだろう」「どうして!」「何で!」「腹が立つ」「うっそー!」「何やっているんだ!」「やっぱり!そうだと思った。」あなたの場合はどうでしょうか?これらはネガティブな口ぐせの言葉になるでしょう。
反対に、生きた口ぐせや前向きな言葉は人を明るくし、元気にしてくれます。「素晴しい!」「感謝します!」「ありがとう」「すごくいいですね。」「助かります」等々。これらの言葉の後には、話す相手の良い点ことが続いて語られることが多いはずです。
特にキリスト者は神が「すべてのことを働かせて益としてくださる」(ローマ8:28)と信じていますし、「神は耐えられないような試練に合わせられないばかりか、耐えることのできるように試練と共に脱出の道を備えてくださる」(Ⅰコリント10:13)と確信することができるので、今を感謝して生きることができるようになるのです。もちろんわからないことや理解できないことも多々あります。でも、自分の目線だからわからないのであって、神様の目線で見れば、すべてが神の手の中で導かれているのです。ですからつぶやかないで、感謝を数えて、肯定的な告白を身に着けるようにいたしましょう。
最初は意識して、「主よ!感謝します!」「主よ、ありがとうございます。」「ハレルヤ!主を賛美します!」と宣言し、告白しましょう。朝に夕に、またことあるごとに、あなたの口癖になるまで、言い続けようではありませんか。
私たちは罪赦され救われ、神の子とされているのです。この身分と立場をしっかりと自分のものとして受け取りましょう。誰が何と言ってもあなたは神の子どもなのです。神が全力で守り支えてくださいます。

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