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NO.199  2012.06.10

 「チームワークが鍵です!」

 

 もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、
もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。
あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです。
(Ⅰコリント12:26-27)

 

夏のロンドンオリンピックが近づいています。次々とオリンピックの代表選手や代表チームが決まっています。バレーボールも女子に続いて男子チームもオリンピックに出場できればいいのですが、なかなか厳しい戦いが続いているようです。特に、個人競技と違って、団体競技は皆のチームワークが鍵となります。一人だけ強いずば抜けた選手がいても他の選手との連携がうまくいかなかったり、個人プレーばかり走ってしまうと勝つことが難しくなります。皆が一致団結して協力し、互いがサポートし、一丸となって競技するとき、チームとしての力が発揮されていくのです。それはどのスポーツでもそうですし、スポーツに限らず、あらゆる組織や団体、会社や家族、また教会においても同じ事が言えます。
 パウロは教会をキリストの体にたとえました。教会はキリストの体として一つであっても、多くの器官である信徒一人一人から成り立っているのです。キリストは頭です。このキリストの思いが、体全体に行き渡り、各器官である私たち一人一人が、それぞれの器官の部分として役割を十分に果たすとき、生きた体として機能していくのです。どの器官も不必要な器官はありません。どの器官も必要不可欠な部分なのです。一方をけなして一方をほめることは出来ません。御言葉にあるように、一つの部分が苦しめば、全ての部分が友に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、全ての部分が共に喜ぶ。これがキリストの体の特徴なのです。
大きな働きに向かって前進するためには特にチームの働きは重要です。世界で活躍するスポーツ選手は殆ど全て、コーチやトレーナー、栄養管理者、など多くの人達の協力でサポートされているのです。ジョン・マックスウエルは『チームワークは偉業の要である。』と言いましたが、複数の人たちの力の結集、アイデア、意見が力を増させるのです。
時にはチームが力を発揮するためには、個人的目標も二の次になる覚悟が必要となることもあるでしょう。また、一人一人が適材適所で能力が発揮できるように配置することも必要です。挑戦する目標が大きくなれば、チームワークの必要も大きくなるのです。
1953年にエベレストに初登頂したエドモンド・ヒラリーを支え、共にエベレストの頂点に立ったシェルパ、テンジン・ノルゲイは「エベレストほどの山には、一人で先に行こうとしたり、仲間と競うことでは登ることは出来ない。ゆっくりと、注意深く、無私のチームワークによって登るのだ」という金言を残しています。
私たちの教会も『全世界にキリストの愛を解き放つ』というミッションのもとに、一人一人がキリストの体の一部として与えられた場所で、主の働きに共に参加して行こうではありませんか。神様がくださっているビジョンに焦点を合わせ、チームの一員として共に協力していくときに、神の働きに参与する喜びと、目標を共に達成しているという充実感と一体感を享受することが出来るのです。キリストの残された宣教命令を共に担っていこうではありませんか。

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