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NO.197  2012.05.27

 「聖霊を受けよう!!」

 

そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」(ヨハネ福音書20:22)

 

子どもの頃自転車を乗る練習をしたことがあります。補助車をつけて練習できる自転車などありませんでしたし、大人用の自転車でしたから、足もつかず苦労した記憶があります。父親が後ろから荷台を持って支えてくれ、しばらく判走しながらだんだんと慣れていきました。時々ペダルをこがないで、父親が押してくれる力に任せてラクチンをきめこみましたが、後ろから押されて風を切って走る気分は爽快でした。
信仰も同様に神様が私達を支え、後押しをしてくださることとして捉えることができるのではないでしょうか。自分も日々の歩みのペダルをこぐのですが、素晴らしいことに聖霊なる神様も私たちを支え、援助してくださるのです。特に人生のビジョンに向かって走っていくために、聖霊の助けは必要不可欠なのです。
ちょうど、今日は聖霊降臨日です。ペンテコステの日とも言います。弟子達が聖霊に満たされる体験をした日が収穫感謝祭、ペンテコステの祭(過ぎ越しの祭りから50日目のためペンテコステと呼ぶ)だったからです。またこの日を契機にして初代の教会が誕生することになります。教会が始まった大切な日がこのペンテコステの日だったのです。
それまでの弟子達は、まだまだ荒削りで失敗の多い弟子達でした。イエスの十字架を前にして、みな逃げていきました。ユダはイエスを裏切り、イエスの筆頭弟子のペテロはイエスを知らないと言ってしまいます。イエスが甦られても、当局者を恐れて家の戸を堅く閉めて息を潜めていたのです。このような姿は人の力の限界と弱さを現わしていました。
これから神の使命を担って世界宣教へと出ていく弟子達に、イエスはかねてより約束されていたもう一人の助け主、聖霊が注がれる必要性を強く感じておられたのです。イエスは甦られて弟子達に現われたとき、宣教派遣指示と同時に息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と聖霊の注ぎを促されました。
イエスの昇天後、10日間の祈りに専念していた弟子達に聖霊が注がれました。突然天から激しい風吹いてくるような響きが起こり、集まっている家全体に響き渡ったのです。すると炎のような舌が分かれて一人一人に上に現われ、皆は聖霊に満たされて、聖霊が話させてくださるとおりに、外国の言葉で語り出したのでした。(使徒の働き2:1-6)人々は驚きましたが、弟子達はわかっていました。これこそが神が約束されていた聖霊の満たしであると。この体験以来弟子達の生き方に大きな変化が現われました。聖霊なる神様がそばにいてバックアップしておられるように、人を恐れず大胆に福音を語る弟子に変えられました。彼らの説教を聞いて人々は心を刺され、3000人が救われ弟子達に加えられたのでした。
様々な癒しや奇跡の業も起こり始めました。神の御業が力強く前進し始めたのです。まさにそれらは聖霊による働きでした。その聖霊と共に歩み、宣教をしていった弟子達の記録が使徒の働きに他ならないのです。 
あなたも聖霊と共に綴る人生が備えられていることを覚えてください。イエスは今日も、2000年前の弟子達にそうであったように、私達にも「聖霊を受けなさい」と語りかけておられるのです。
聖霊の満たしをいただき力強い、喜びに満ちたクリスチャン生活を送っていこうではありませんか。

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