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NO.185  2012.03.04

 「人生の再生工場」

 

あなたがたは、以前は暗やみでしたが、今は、主にあって、光となりました。光の子どもらしく歩みなさい。
(エペソ5:8)

 

先日のニュースで東日本大震災で、飼い主を失った犬たちを殺処分される直前に引き取り、世話をしながら、介助犬として訓練をするボランティア団体の働きが紹介されていました。突然飼い主を失った犬たちは、最初連れてこられたときは、おびえて震えています。抱きかかえようとすると失禁をしてしまうほど、恐怖を感じてしまうのです。
地震と津波の恐怖だけでなく飼い主を突然失ったこと、さらには食べ物もなくさまよい歩くようになった孤独感は、人間以上に、ペットにとっても大きな傷となっているのです。しかし、そのような犬の気持ちに辛抱強く寄り添いながら、次第に信頼関係を築き、落ち着きを取り戻させ、訓練が出来るまでになるのです。
やがて老人ホームや障害者の施設などに行って、今度は孤独なお年寄りや触れ合いを求める子ども達のいやし犬として用いられるようになるのです。びくびく震えていた犬たちが、トレーナーのそばで凛と顔を上げて歩いている姿は、新しい第二の人生を歩みだせたようで、私たちに大きな励ましと感動を与えてくれました。
考えてみれば私たちもかつては、神を知らず闇の中を歩いていたのです。どこへ向かっていけばよいか人生の方向がわからず途方に暮れていたのです。飼い主を失った犬のように、殺処分を待つだけのような事態に陥っていたのかも知れません。それは、私たちが本当の親である神様から離れてしまった結果、陥った状態だったのです。
しかし、憐れみ深い神様はそんな私たちに出会ってくださいました。ただ偶然に出会ったのではありません。ずっと私たちを捜し求めて来てくださっていたのです。それがイエス様でした。イエス様の深い愛は私たちの言動で変るような薄っぺらいものではありません。母が子どもを育てるように、イエス様は私たちに寄り添い、忍耐深く私たちの傷が癒えるようにそばにいてくださり、力を得て立ち上がれるようにしてくださるのです。そうして今度は役に立つ者へと造り変えてくださるのです。
イエス様との交わりを通して、人生が再生され変えられて行くことは何という感動でしょうか。そのような神様との関係の回復がされるところがキリストの教会であり、愛の共同体です。今始まっているオープンセルやファミリーセルの小グループの交わりはそのようないのちに触れるところとなりつつあることを神様に感謝します。先週も新しい方々が導かれてイエス様を受け入れられました。また、悩みを持つ方々が導かれて、癒しと回復のためにみなで一つになって祈りました。人生の再生が起こる教会、また小グループの共同体となることをますます熱く祈っていこうではありませんか。

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