閉じる

NO.177  2012.01.08

 「汗をかいてみませんか?」

 

涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。
種入れをかかえ、泣きながら出ていく者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。
(詩篇1261:5-6)

 

最近は買物に行く時間が随分と減った感があります。本も電化製品もあるいは家具も欲しいものは殆ど何でもネットで手に入ります。私も本の購入はよくアマゾンを利用しますし、電化製品もネットで調べて一番安い物を買ったりします。オークションサイトを利用すると中古品でもかなりいい物が安価な値段で手に入ります。また、友達を作るのもフェイスブックやミクシーなどのソーシャルネットワーキングが多く利用されていて、今までの交友関係作りも大きく変化してきました。
 しかし、便利になった反面、行動の面では動く範囲が随分と狭くなっている傾向があります。百聞は一見にしかずで、実際に見たり、手で触ったり、場所に出かけていったり、人と会ったりすることはネット情報だけでは手にすることの出来ないものです。調べたり準備したりするためのツールとして用いるのはよいのですが、それですべてが判ったとするのは早合点というものでしょう。 
 このような便利な社会は、「汗をかくこと」を敬遠する流れをつくりがちです。汗をかくとは肉体的な汗をかくにとどまらず、行動することでもあります。時間を費やす事であり、頭や知恵を使うことでもあります。実際に汗をかいて、体験して、体が覚えていくことで様々なことが身につくようになるのです。
 今プロ野球選手はレギュラーシーズン開幕に向けて各自、自主トレーニングに励んでいます。もうすぐ春季キャンプが始まりますが、それまでに「汗を流して」トレーニングを積み、体を作り上げていることが目標です。この自主トレーニングが十分でないと、キャンプ中にけがをしたり、故障したりして、最悪レギュラーシーズンも出場できないと言うことが起こってくるのです。
 私たちも信仰の成長を願うなら、汗をかくことを惜しまないようにいたしましょう。信仰の成長はどれだけエネルギーを使い、時間をかけたかで決まってくると言っても間違いではありません。
祈りは神との交わりです。一日1時間は祈れるようにチャレンジしましょう。聖書を読むことで神様のご計画が判ります。この1年聖書通読にチャレンジしましょう。また、御言葉を黙想するとき、神の御心が示されます。また、行動すべきことが教えられますので、言葉を黙想するとき(ディボーションあるいはQT)を持ちましょう。
あなたの神の家族である教会のために賜物を生かして奉仕をいたしましょう。また、救われた証しを周りの人にいたしましょう。証しをすることであなたの信仰自体が強められ、確信が与えられ、人々が信仰に関心を持ってくれるようになります。
みんなで一つになって、汗を流す1年にしませんか。あなたが労苦しただけ、恵まれ祝福されるようになります。この1年神様は素晴らしい恵みを備えておられます。それらを手にするために労を惜しまないようにいたしましょう。涙と共に種を蒔く者は喜び叫びながら収穫の恵みに預かれるのです。

閉じる