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NO.172  2011.12.04

 「神の熱さ」

 

イスラエルよ。どうしてあなたを見捨てることができようか。
・・・・わたしの心はわたしのうちで沸き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。
(ホセア11:8)

 

昨日、ポインセチアが12鉢、教会に届きました。ある姉妹がクリスマスにと贈ってくださったものです。早速講壇にクリスマスツリー風に並べてみました。最近は斑入りやピンク、それにホワイトのポインセチアも多く出ているようで、大変カラフルです。でもやはりポインセチアの緑と赤の色合いがなんとも言えず絶妙で、クリスマスの到来をイメージさせてくれます。
ポインセチアについて調べてみると、原産国はメキシコ。現地では5mもの木になるのだそうです。マダガスカルの国花でもあります。 植物学者だったアメリカの初代駐メキシコ大使のジョエル・ポインセット氏が発見し、この花の美しさに感動し、母国に標本を持ち帰った事から、発見者にちなみこの名前がついたそうです。 
花言葉は、「私の心は燃えている」「祝福する」「聖なる願い」「清純」といくつかの言葉があるようです。クリスマスはキリストの誕生を祝うときですが、神様がどのような思いでひとり子イエスキリストをこの世に贈られたことか、これらの花言葉はどれも神様の心を代弁しているかのようです。
私たちは自分勝手で身勝手な存在です。それに気付いていないのが私たちでもあります。同様にイスラエルの民も神から離れ、自分勝手な道に歩み、罪を重ねていました。その結果、国は分裂し、強国アッシリアの脅威にさらされていたのです。神はホセアを通して、現状を把握していない民に熱く語られるのでした。「どうしてあなたを見捨てることができようか。・・・・わたしの心はわたしのうちで沸き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。」 これは裁きではなく、イスラエルの民に対する熱い愛情の叫びでした。
この神の思いはますます熱くなり、ついにその極みとして神のひとり子イエスキリストを私たちの救いの代償とするために私たちの所に遣わしてくださったのです。
ポインセチアのまっ赤な葉が象徴しているように、キリストは私たちの罪のために十字架にかかられ、血を流し、命を捧げてくださいました。このキリストの捧げられた命がなければ私たちの救いはなかったのです。クリスマスの時、この神の熱い心に触れたいと願います。どれほどの愛を注がれ、どれほどの忍耐をされ、どれほどの痛みを覚えられ、どれほどの涙を流されたことか。この神の熱い心をしっかりと受け止め、その愛に応答するもになりたいと願わされます。そうして私たちも周りの友や家族のために、私たちの心を熱く燃やしていきたいと思います。「神の心は燃えている」のです。

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