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NO.170  2011.11.20

 「真実な神に信頼する」

 

神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ちたりて、すべての良いわざにあふれる者とするために、
あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。
(Ⅱコリント9:8)

 

 

先週、キリスト教テレビ番組CGNTV日本開局5周年の集いが新大久保にある淀橋教会でございました。その記念礼拝で証しされた城尾マツ牧師のお人柄と証しに感動いたしました。
現在、宮崎県西臼杵郡日之影町にあるキリスト教会の牧師をしておられます。大正8年生まれで現在90才になるおばあちゃん先生です。先生はとてもエネルギッシュで、お話はユーモアがあり、キリストの福音の為に生涯をかけて生きておられます。まさにキリストの証人であり、日之影町の名物おばあちゃん先生です。
先生は小学校の時に救世軍の路傍伝道隊に会い、聖書を読み始めます。19才で洗礼を受けキリスト者になられました。昭和19年に教会の友人の紹介で知り合った城尾安盛さんと結婚。しかし、当時の安盛さんは過労と栄養失調から19才で結核になり、10年間寝たきりだったと言います。親御さんは「結核の病人の嫁になるために育てたのではない!」といって猛反対したそうですが、しかし、その反対を押し切って、宮崎県の山奥の板張りの小さな家に家族10人が暮らす家へと嫁いでいかれたのです。マツさん26才、安盛氏29才の時でした。
実際の生活は言葉で言えないほど大変だったことは想像に難くありません。信仰を伝える故に、時には村八分の状態になったそうです。でも神への信仰により、キリストの証人として歩み続けられます。そのようなご夫婦に神様も答えてくださいました。
ご主人の結核の回復のために祈り続けて3年目、奇跡が起こりました。ご主人が結核から完全に癒されて畑仕事ができるまでに回復。マツさんも子どもを養育しながら、自動車免許、調理師免許を取得。「日之影饅頭」を焼いたりこんにゃくを販売したり、60才から習字の勉強をして教師となり80人を越える生徒を教えて家計を支えてこられました。
更に、69才で召命を受け、70才でJTJ神学校の通信生となり5年かけて卒業し牧師按手を受けられます。そうして2007年、教会が一つもない町に教会堂をという嫁いだ時から抱いていた夢が実現し、300坪の土地に4000万円をかけて教会堂を献堂されます。献堂式には町長さんたちもお祝いに駆けつけてくださったとか。生涯をかけてキリストの愛を伝えて来られた姿に本当に励まされました。
一貫して歩むと言うことは時には大きな犠牲や勇気が伴います。しかし、自分の使命を自覚して、信仰に生きるとき、主は道を開かれ豊かに祝福してくださるのです。私たちの周りには人生に迷い、苦しんでいる人たちが沢山います。その方々にキリストの救いの道を知らせるのが私たちの役割です。
あなたという存在は大変大切な貴重な存在です。生かされている目的を果たすことができるように神様に祈りつつ歩もうではありませんか。神はご自身を愛する者のために、豊かに祝福と恵みの道を備えておられます。この神を見上げつつ、真実に生きる者となろうではありませんか。あなたの歩みは周りの人にとって大きな魅力であり、信頼の的であることを忘れないでください。

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