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NO.166  2011.10.23

「未完の使命」

 

私はすべてのことを、福音のためにしています。
それは、わたしも福音の恵みを共に受ける者となるためなのです。(Ⅰコリント9:23)

 

アメリカの調査機関ギャラップ社の日本人の世論調査でわかった宗教意識を先週の礼拝でお話しいたしました。その調査によれば、成人日本人の30%の人は何かしらの宗教を信仰している。そのうち75%は仏教徒、19%は神道、そして12%がキリスト教徒であったというのです。全体で見れば成人男性全体の6%が自称クリスチャンということになります。
特に日本人の若者の間で前回調査と比べて著しい変化が生じていることが明らかになった。若者の間では、20%がなんらかの宗教を信仰しており、そのうち60%は仏教徒、36%がキリスト教徒あるいは神道であるといわれていて、全体の若者では7%が自称クリスチャンと言うことになります。
今まで、人口の1%に満たない人たちしか日本にはクリスチャンがいないと言われていました。しかし、実際は大人6~7%の人たちがクリスチャンという自覚があるというのです。ではこのギャップは何を物語っているのでしょうか。
その一つの理由は現在教会に通い教会生活を送っているクリスチャンが1%ということであって、かつて洗礼を受けたが今は教会に行っていない。何らかの理由で教会から離れ、教会生活ができていないが、イエス様に対する信仰は維持しているという人たちが6~7%というのではないかと思われます。この自称クリスチャンたちは、きっかけがあれば教会に繋がる人たちである可能性も大きいのです。
日本では救われたクリスチャンが教会に定着する定着率が非常に低く、平均して日本のクリスチャン寿命は3年と言われることもこのデータを裏付けているように思います。
イエス様を信じているのに、教会に繋がらず神の働きに参加できていない人たちがこれだけいるとしたらどうでしょうか。もちろん、どんどん新しい人たちが救われなければなりませんが、この潜在的クリスチャンがリバイバルするならばどれだけ大きな神の国の働きの前進となることでしょうか。それは私たちの教会にとって大きなチャレンジです。
先週の礼拝メッセージで語られたチャレンジに、「私もギデオンのように大勇士として、神の使命のために立ちます」と多くの兄弟姉妹が応答してくださり本当に感謝いたしました。
そうです。私たちには残された「未完の使命」、すなわち未だ完成していない使命があるのです。それは日本の福音化です。神様は特別な人を用いられるのではありません。呼びかけに答え、応答して立ち上がる兄弟姉妹を用いられるのです。自分を過小評価しないで、神の大勇士と神が言われているのですから、応答して立ち上がろうではありませんか。あなたが用いられるのです。
一人で孤立して伝道するのではありません。私たちはチームで行なうのです。イエス様が2人ずつ弟子達を遣わされたように、私たちもチームで行なう伝道を学び、小グループでイエス様の愛の福音を伝える者となろうではありませんか。聖霊は主のために立つ者を励まし、用いてくださるのです。あなたの友が、家族が、職場の同僚が、救われてくることを描きつつ祈り始めてまいりましょう。

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