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NO.156  2011.08.14

「車輪の生活を定着させよう」

 

そして、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた。
・・・そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、
神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。
主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。 (使徒の働き2:42)

 

何事も基本が大切です。今高校野球も熱戦が繰り広げられていますが、甲子園に出場するチームはやはり基本がきちんとできています。来る日も来る日も練習をするのはしっかりと基本を身につけるためです。それはどの世界に於いても言えることで基本ほど大切なものはありません。信仰生活においても基本を身につけると揺るぎない土台を築くことができます。
信仰生活の基本は「車輪の生活」に要約されます。これは宣教団体ナビゲーターの創設者のドーソン・トロットマンが最初に作ったのですが、信仰生活の基本を「車輪」というモチーフを用い、クリスチャン生活の基本を解りやすく説明してくれています。
信仰生活が豊かに恵まれ、成長前進していくためには、信仰の車輪がスムーズに回らなければなりません。まずは車軸である中心軸が大切です。中心がずれたり、傾いていたのでは上手く回りません。その中心軸は「イエスキリスト」です。キリスト中心が信仰生活の核心です。
更にはキリストを中心として幸いなクリスチャン生活を支え、車輪の強度、耐久性を高めるスポークの役割を果たすのが、「御言葉」、「交わり」、「仕える」、「祈り」、「証し」、「礼拝」の6つの項目です。どれも大切なものであり、基本的なものです。実際、これらのものを一つ一つ自分の信仰生活と照らしあわせながら点検してみてください。
初代のクリスチャンたちは私たちの信仰のモデルですが、実は彼らがこの車輪の生活をしっかりとしていたことに気づきます。使徒の働き2章に初代教会の様子が記されています。
彼らは「使徒たちの教え」を通して、神の御言葉に耳を傾け、家々で交わりをし、祈りを共にしていました。さらに、毎日宮に集まり、神を礼拝していたのです。彼らの生活は喜びと賛美にあふれ、人々に好意を持たれるほどでした。生活そのものが証しとなり、救われる人々が次々と仲間に加えられていったのです。彼らの生活が証しであり、キリスト中心のライフスタイルだったのです。 

私たちもこの車輪の生活を身につけようではありませんか。信仰が生活に根ざし、ライフスタイルが確立され、DNAとなるまでにしっかりと時間をかけましょう。信仰生活は日々の積み重ねです。努力を惜しまず、聖霊の助けをいただき、「車輪の生活」を習慣化できるようにしようではありませんか。「車輪の生活」に習熟すればするほど、私たちの信仰生活は豊かなものとなり、恵みに溢れたものとなるのです。次週からその一つ一つを取り上げて、ご一緒に学んでいきましょう。

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