■黙想エッセイ
神様はご自分を信じる者を喜び、救ってくださいます。では、どうすれば主を信じることができるのでしょうか。C.S. ルイスが無神論者だったとき、イエス様を信じられないよう最も邪魔していたものは、
理性ではなく気分や感情だったと言っています。人の気分や感情は変わりやすいので、それによって動けば信じることができません。それで彼はイエス様を信じることが難しかったのです。後に、彼は「信仰は、気分が良くても悪くても、もしくは自分の感情が高揚していてもどん底でも、一度受け入れた真理を最後まで守り抜く技術だ」と悟り、変えられました。自分の感情がいくら揺らいでも、真理を最後まで握りしめていることが信仰だというのです。
彼は信仰をもって生きるためには訓練が必要だと言い、信仰生活のための方法を次のように提案しました。1つ目に、人間の気分は変わりやすいことを認めることです。2つ目に、信仰は聞くことから始まるので、まず聖書を読み、そのみことばを心に刻んで生きることです。3つ目に、教会から離れないことです。主がかしらとなられた教会共同体との霊的な交わりの中で、個人の信仰が育つからです。
信仰は理論や考えにとどまっていてはなりません。みことばに従って歩み、そのみことばが心と骨の髄まで深く刻み込まれるようにしなければなりません。これが、聖書の言う信仰です。私たちの信仰は、学習された程度のものではなく、からだに染み込んだものにならなければなりません。