閉じる

◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.373 2024.08.25

■黙想エッセイ

 

映画俳優チャールトン・ヘストンは、1950~60年代にかけて最高の人気を誇った世界的な俳優で、『ベン・ハー』や『十戒』などのキリスト教映画にも多数出演しました。彼は『十戒』の撮影を終えた後、記者たちからインタビューを受けました。ある記者が「ヘストンさん、モーセのような聖人の役をすると、俳優自身の霊的生活にも変化がありますか」と尋ねると、ヘストンは感動的な返答をしました。
「シナイ山の土を踏んで登った人が、どうして以前の人間のままで下りて来られるでしょうか」


霊的な恵みを体験すれば、人生の変化が現れざるを得ないということは、チャールズ・コルソンを通してもよく分かります。彼は、アメリカのニクソン大統領の時代に大統領補佐官を務め、権力の頂点にいましたが、頭が切れるだけでなく、ひどく冷徹な人として有名でした。そんな彼が、ウォーターゲート事件によって数年間収監されていたとき、イエス様に出会いました。出所後、彼は「プリズン・フェローシップ」を設立して囚人たちに福音を伝え、主の働きに人生を献げました。彼の著書はアメリカ社会を揺さぶり、宗教界におけるノーベル賞と言われるテンプルトン賞も受賞しました。
イエス様に本当に出会ったならば、福音にふさわしく生きるようになります。苦しみの中にいる人々を慰め、愛を伝える者となります。その人の人生に必ず根本的で質的な変化が生じるからです。

閉じる