■黙想エッセイ
神様との正しい関係は、私たちが祝福を受けるために最も重要な条件です。これは、理論的には神様の約束に基づいたものであり、実際的には私たちの聖化の日常と噛み合うものです。キリストにあって神様が私たちと結ばれた約束は決して破棄されないので、神様と私たちの関係は永遠です。しかし、神様と正しい関係を結ぶことは、その約束に基づいて私たちが日常の中で神様をどれほど信頼し、きよい生き方をしているかによって大きく変わります。分かりやすく言えば、いくら親子の間柄でも、子が親の子らしく生きてこそ、親と正しい関係を保てることと似ています。祝福は人格的な神様が与えてくださる賜物なので、神様との正しい関係を保てていない子どもには、その子どもが望む形では祝福は与えられないのです。
神様との正しい関係を保っていたとしてもその方のみこころを完全に理解することは難しいのに、神様との関係がゆがんだ状態で自分の思いどおりに祝福を得ようとするなど、もってのほかです。救われたのだから勝手に生きてもかまわないと考えるのと同じくらい危険です。神様との正しい関係を保っている人は、すべてのことにおいて神様の祝福を経験し、感じ、見出します。すべてを神様との関係の中で再解釈する霊的な感覚を得られるのです。救われた民である私たちは、神様から受けたすべてのものを神の国を完成させるために献げ、余すことなく用いるべきなのです。