■黙想エッセイ
ある王が広い道を造りました。王は記念行事として大会を開きました。 種目は「道を最もかっこよく完走する」でした。優勝賞金は金一箱でした。試合当日、多くの人が集まりました。ある人はすばらしい馬車を引いて来ました。丈夫な靴を履いてかっこよく走る人もいました。そうやって多くの人が完走しました。ところが、参加者たちはゴールした後、不平を並べました。道に砂利や工事のガレキがたくさん残っていたので、完走するのにじゃまだったというのです。
日が沈む頃になると、ボロボロの服を着た人がゴール地点を通過しました。
彼は王のもとに行き、金の入った小さな箱を差し出して言いました。「王様の道に砂利やガレキが多かったので、途中で立ち止まって掃除をしていると、この箱を見つけたので、王様のもとへ持って参りました。」 王は彼に「その金の箱は、あなたものものだ。この試合の勝者は、ほかの人のために道を美しく整える人だ。 あなたこそ、賞金を受け取るにふさわしい!」と言いました。
多くの人と多様なプロジェクトを進めてみると、各段階で問題が発生します。そのようなとき、ほとんどの人は問題を解決することよりも、自分を正当化しようと必死になります。そんなとき、「私が責任をもって解決します」 と言う人がいれば、うれしくなります。自分が責任を負うと言う人がいれば、一緒に解決策を探すことができるからです。神様は、間違いを正すしもべを喜ばれます。まず自分が悔い改め、ほかの人々が神様に立ち返る道を整える人、神様はそのような人を見て喜ばれるのです。