■黙想エッセイ
競争という漢字は、「競う」 という字と 「争う」という字からなります。この世が人の熱心を引き出す方法として好むのが「競争」です。この方法は、短期間で成果をもたらしますが、すぐに人を疲弊させます。今の時代、競争は不可避だと言われますが、人は競争しなければ頑張れない存在ではありません。多くの人々が頑張る動機を競争から見出そうとしますが、競争しなくても頑張れる動機があります。
イエス様を信じる人たちは、勉強をしても会社で仕事をしても、牧会をしても事業をしても、何をするにも一生懸命頑張ります。 イエス様を信じる人たちが頑張る理由は、競争して勝つためではなく、主に対して「忠実」であるためです。忠実は、ほかの人と競争して勝とうとする熱心からではなく、自分に仕事を委ねてくださった神様への熱心から来るものなのです。
競争のエネルギーではなく、忠実のエネルギーを燃やしましょう。この忠実システムを持つためには、神様への信仰が前提とならなければなりません。すぐに怠け、競争心が働きやすい私たちの本性が聖霊に覆われるとき、私たちは忠実に歩むことができます。忠実を動機とした熱心、愛を動機とした熱心は、疲れることがありません。落胆したり、気力が尽きたりすることもありません。代わりに喜びとやりがいが湧いてきます。 神様に対する忠実と、隣人に対する愛のゆえに湧き出てくる熱心こそ、私たちを真の成功へと導くのです。