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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.322 2023.09.03

■黙想エッセイ

 

中国の北京には世界で最も大きな宮廷である「紫禁城」 があります。この城は中国の明と清の皇帝が居住していた所であり、自分たちが世界の中心であり、世界を治めていることを見せるために財物の限りを尽くして建築した宮殿です。紫禁城には、大きい部屋と小さい部屋が9999個あります。中国の文化では、天の玉帝が住む宮廷の部屋の数が1万個だと考えられていたので、皇帝はそれよりも大きな家には住むことができなかったのです。
ところが、 この皇帝の家であった紫禁城には独特な点があります。皇帝の寝室と呼ばれている同じような造りの約33㎡、つまり約10坪ほどの部屋が399もあるのです。
皇帝は1人でしたが、その皇帝が寝る部屋は399です。皇帝は毎日違う部屋で眠りました。常に暗殺の脅かしに苦しんでいたからです。皇帝がその日の夜どこで寝るのかは、ただ皇帝の警護の者たちだけが知っており、皇帝自身も自分がどこで寝るのか
分からなかったそうです。すべてのものの上に君臨する存在が、暗殺されることを恐れて、10坪ほどの部屋を寝室にしていたのです。
巨大な城もいのちを守ってはくれません。大勢の護衛も何の役にも立たないかもしれません。最近は進んだ医療機器があり、多くの医療専門家もいますが、それでもなお人々は不安になります。しかし、神様とともに歩み、神様から任された働きをする人は、1千万人の敵に取り囲まれたとしても平安があります。 最も安全な場所である主のうちにいるからです。

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