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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.320 2023.08.20

■黙想エッセイ

 

先日、うつ病で苦しんでいる人と話をしました。その人は、才能があるにもかかわらず、「この程度の大学を出て、社会で生き残ることができるのだろうか」、「人々の間で自分は生き残れるのだろうか」、「就職して、結婚して、子どもを育てることはできるのだろうか」 など、実にいろいろなことで悩んでいました。その人は人生の設計図をきちんと描くことができず、不安になっていたのです。何の希望も見出せずに、解決策もない状態、今は多くの人がそのような現実を経験しているかもしれません。
しかし、私たちの未来には、本当に希望がないのでしょうか。私たちは人生のすべてを知っているかのように、先のことを考えて憂うつになり、絶望しますが、パウロはどうでしょうか。ダマスコの途上でイエス様に出会って以来、パウロの旅路は危険の連続でした。むちで打たれ、何度も死にそうになり、苦しめられた結果、ローマに護送されて殉教しました。もし苦難だけを考えたなら、怖くて憂うつだったことでしょう。しかし、パウロは栄光に満ちた使命と主の約束を考え、一日一日を歩みました。主が与えてくださるみこころに従って歩みを進め、福音を伝えることに力を注ぎ続けたのです。あまりにも多く、あるいは深く考えすぎて、不安で何もできない人生ではなく主の約束を設計図として、力強く進んでいきましょう。

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