■黙想エッセイ
神様とともに歩む人生には、理解しがたいことが実にたくさん起こります。しかし、確かなことは、どんな状況に置かれても、神様は私たちを守ってくださるということです。そのことを信じるなら、わざわいに遭っても、悔しいことがあっても、全く予想もしなかったようなことが起こっても、パウロとシラスのように主をほめたたえることができます。
パウロとシラスは、理解しがたい状況においても、ふつうの人たちのように答えを探そうとはしませんでした。ただ、彼らはすべての状況において祈り、主をほめたたえました。
彼らが主をほめたたえていたとき、そこには見ている人々がいました。いつ死ぬかわからない地下牢の中で、 心を尽くして神様をほめたたえる彼らを、囚人たちはどのような思いで見つめていたでしょうか。また、このすべての光景を見た看守は、どのようなことを考えたでしょうか。地震が起こり、牢獄の扉が開いたのはちょうどその時でした。地獄のような暗闇の中に神様が臨在された瞬間、すべての束縛が断ち切られました。
苦しみの中で心を尽くしてささげる真実な賛美は、圧制と束縛とくびきの深い暗闇の中に神の国の臨在をもたらします。自分だけでなく、暗闇の中に捕らわれている人々にも、神様の光を経験できるようにします。苦しみの中でも神様を見上げ、神様の偉大な力と恵みをほめたたえる人が、神様とともに歩む真のクリスチャンなのです。