■黙想エッセイ
アメリカの作家、キャサリン・マーシャルの夫であるピーター・マーシャルが海軍士官学校のチャプレンとして赴任した日、校庭で新入生たちに学校の規則について説明している教官の声が聞こえてきました。「諸君はこの15の規則を必ず覚えて守らなければならない。しかし、今すぐこの15の規則を覚えられなくても心配することはない。今の時点では、諸君を教える教官の指示に常に服従すると堅く決心さえしていればよい。分かったか!」 そのとき、ピーター・マーシャルは心の中でこのように決心しました。「そうだ、私は神様のすべての教えを完璧に覚えられなくても大丈夫だ。日々、私を導いてくださる神様の指示に従う決心さえあればいいのだ。私は常に私を導いてくださる主に従おう」
私たちが聖書のすべての真理を完璧に記憶することができなくても大丈夫です。
ただ、生きておられる主の導きに常に従う決心さえ揺るがなければよいのです。そうすれば、聖霊が導いてくださるでしょう。信仰とは何でしょうか。それは自分の思いを捨てて、神様のみこころに従うことです。そして、時には頑な心で神様に逆らい自分の意を通そうとしたとしても、それが主のみこころでないことを悟ったなら、意地を張らず、血を吐く思いで主にすべてを委ねていく態度です。
私たちの人生の道を導かれるのは神様です。私たちはこの方の御手にすべてを委ね、静かに安らいでいればよいのです。最終的には、最もすばらしい結果へと導かれる神様の御手を経験することになるのですから。