■黙想エッセイ
神様の愛を深く経験したとしても、 日常生活で自制できなければ、すべてのことが原点に戻ってしまうことがあります。周りの人との関係もそうです。だれかの好意を好意として受けとめられず、その人を尊重せず、ただ目標を果たすための手段として接したことはないでしょうか。自分自身との関係も似ています。
自制できず罪を犯すと、罪責感のゆえに積み上げてきた霊性が一瞬のうちに崩れ、霊的な流れが断たれてしまうのです。ですから、私たちは人生の速度を調節する必要があります。そのためには、生き方を調整することから始めなければなりません。
やっていることをすべて並べて優先順位を決めるのです。まず、重要でないもの、必要でないものを取り除きましょう。そして、自分の方向と速度について真剣に考え、調整しましょう。『スローの霊性 (The Ruthless Elimination of Hurry)』の著者ジョン・マーク・コマーは、若くて情熱に満ちたメガチャーチの牧師として走ってきた足を止め、イエス様と自分を振り返るための新しい速度の牧会を始めました。神様が与えてくださる恵みによってたましいが満たされることを優先順位に置き、イエス様と対話することができる生活に変えたのです。私たちも、与えられた人生の時間の中で、神様の御手の届かないところがないように整え、それに慣れるように訓練し、発展させ、習慣になるようにしましょう。そのように自分自身の品性と隣人との関係を人格的に築き上げていき、霊性が失われていくことがないように整えていきましょう。