■救いの証「 私に起こったキリスト・イエスとの出会い」①
あれは、2001年2月の事、夫から娘の育児のことで、「泣いているのに、なんで抱っこしないの?ちゃんとやってよ」と注意されたことから喧嘩になり、「もう無理、あなたがやって!」と、3日間の家出をしました。私は、家計を支えるために出産後1カ月でずっと働き詰め。なのに夫は「ありがとう」のひとことも言ってくれない。夫さえいい人になってくれたらいいのに、どうしたらいい人になってくれるんだろう。という思いが頭の中でぐるぐるし、疲れ切った状態で普段通らない裏道を歩いていると、白い壁で十字架の付いた建物の前を通りました。そして「ここでなら休めるかもしれない」と思って扉を開けました。それが、初めてホープチャペルに入った瞬間です。自分の意思とか、誰かに誘われたのではない、偶然の出来事のようでした。今思うと、それは、疲れ切っていた私を休ませてあげよう、と、神様がそのようにお導きくださったのだと思います。
扉を開けると、一番前の席で男性が小声で唸るように祈っているようでした。ここは、誰でも入っていいみたいと思いしばらく長椅子で休みながら、「カウンセリングします」というチラシが目に留まりました。早速次の日に西田牧師のカウンセリングを受けました。
夫がおかしいんです、夫が良い人になってくれれば上手くいくのに、どうしたらいいのでしょう?という悩み話を西田先生は、3時間くらいじっくり聞いてくださいました。その後、十字架の前で「あなたの悩み重荷をすべてイエス様が背負って十字架に架かって死んでくださったから、もう大丈夫なのですよ!」と教えてもらった時、十字架にイエス様の磔になった姿が薄っすらおぼろげに見えるような気がして、「そうだったのか!今まで知らなかった!私のためにイエス様という方は、磔になっていたのか!」と思わされたのでした。
それから、「ご主人を変えるのは難しいけど、あなたが変わることはできますよ、この言葉をあなたにあげるから、辛い時いつでも、思い出してみてね」と言われた御言葉があります。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。」(Ⅰテサロニケ5:16~18)こう西田先生に言われた時、「え?夫が変わるんじゃないんですか?私が変わらなくちゃいけないんですか?私は悪くないのに。」と思えました。しかし、3時間も話を聞いて下さり、十字架の前で体中から水分と力となんだか肩の上の重荷も抜けたみたいで、とにかく身も心も軽くなったので、言われたことをやってみるか、と気持ちが変わっていきました。夫は何にもやってくれないけど、イエス様が私の重荷を背負ってくださっているんだし、困ったらまた教会という居場所があるんだから。という新しい思いが生まれました。こうして3日間の家出から帰宅すると、夫は何事もなかったように、「おかえり」と、戸を開けてくれたのでした。