■黙想エッセイ
エルサレムにあるヘブライ大学で、私と一緒に学位を修めたユダヤ人の友だちがいます。彼は、生まれつき全身に麻痺があり、生まれてから一度も地に足をつけて立ったことがありませんでした。電動車いすに乗って大学に通いながら学んだのですが、 ほかの人が10年ですることを、その友だちは20年かけてしました。学位を修めた日、彼のお母さんが来られました。彼は幼い頃から、「あなたが障がいをもって生まれたのは、それを克服することで神様に栄光をお返しするためよ。だから自信を持ちなさい」という祝福の言葉をお母さんから聞いていたそうです。そして彼は世界的な学者になりました。
身体に障がいがある子どもでも、「あなたには神様の特別なみこころがあってこの世に生まれたのよ。神様はあなたのための驚くべき計画を持っておられるのよ」と話し、信仰的な価値観を心に蒔きながら育てるなら、人生が違ってくるということが分かります。神様の計画なしに生まれてきた人はいません。親が計画していても、人にはそれぞれ神様が計画された人生があるのです。
「神様はあなたを愛しておられるよ。神様には特別な計画があって、あなたをこの地に生まれさせてくださったのよ。私たちはまだそのご計画が分からないけれど、これから見つけていきましょう。あなたが神様のうちにいるなら、神様がどんなことでも助けてくださるでしょう」。 子どもたちに世の知識を蒔く前に、このような祝福を蒔いてあげるべきでしょう。