■私にとっては必要なこと
「外反母趾(がいはんぼし)」「クロス指」「浮き指」「内反小趾(ないはんしょうし)」という左足指の変形でこの2年間で4回手術をしました。麻酔がキレた時、鎮痛薬による吐き気や発熱。お風呂もトイレも歯磨き、食事、ゴミ出しなど人の手を借りなければならず「このまま歩けなくなるのかな~」と毎回心が沈みました。その痛みの中で祈ることも苦痛で「神様‥‥」とその先が続かず、1日中ずっと賛美を流していました。
「神様、私を忘れないで下さい。」
「私は何か悪いことをしましたか?痛みから解放して下さい。」と自分の願望ばかりの勝手な訴えもしばしばしました。しかし、今思えばこの「痛み」は私にとっては必要なことでした。
この「痛み」がなければ、病んでいる方々の辛さや気持ちを知ることもなかったでしょう。また釘打たれ十字架にかかられたイエス様がものすごい痛みの中で「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしているのかが分かっていないのです。」と言われた叫びを思い出しました。イエス様の十字架の痛みを通して私の罪が赦されたこと、救いの道を与えて下さった神様の深い愛に改めて感謝することができました。手術の痛みは続きましたが、心が軽くなったようでした。今現在は、杖と歩行器で近所を歩いています。(松田 今日子)