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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.028   2018.01.07

■宮崎英二

 

今から30年ほど前、私は持病の癲癇で非常に苦しんでいました。病院には行っていましたが、いただいた薬を飲んでも発作を抑えることはできませんでした。そんなとき、我が家の郵便ポストに一枚のチラシが入っていました。それは「小坂忠・岩渕まことコンサート」の案内でしたが、さっそく、妻と小学生の一人娘がコンサートに行ってきました。
その頃、忠さんとまことさんは二人でコンビを組み、フォークギターを手に、キリスト教福音伝道のために頑張っていらっしゃったのですね。妻と娘は家に帰ってくると、「良かったよ。明日は教会でやるそうだから、一緒に行ってみない?教会に行けば病気も治るそうよ。」と言いました。持病で寝込んでいた自分はキリスト教というのは外国の宗教だし、神様なんているわけがないと思い込んでいました。しかし、病院に行っても治らない持病がもしや治るなら、というわずかな期待感を持って一緒に教会に行くことにしました。
 教会に行って、見るもの、聞くものすべてが初めてだったのでかなり緊張しましたが、回復への期待感から言われるがまま歌ったり、みことばを口ずさんだりしました。なんとか2時間あまりの教会での交わりが終わると、「毎週日曜日はここで礼拝をやっていますから、ぜひ、いらっしゃってください。」と教会の方が案内してくれました。私は、「日曜日は休みではないか」と思いつつも、もう少し頑張ってみようかと決心し、毎週日曜日に教会へ行く生活を始めました。
 教会には時々、奥山実先生がいらっしゃっていました。ある日、説教の後、先生は「今、自分もクリスチャンになってみたいという人はいませんか。その方は手を上げてください。」と話されました。自分はまだ聖書のことやイエス様のことはほとんど理解できていないけど、先生は喜んでくださるのかな…という少し変な気持ちで、つい手を上げてしまいました。そうこうしているうち、4か月が経ち、家族3人全員で洗礼を受けました。 
  それから現在に至っている訳ですが、これからは、自分が福音伝道をしていく番だという気持ちでいっぱいです。
 (宮崎英二)

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