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◆主と共に生きる◆信徒の証し

NO.020   2017.11.12

■横山のぞみ

 

私が東京ホープチャペルの家族に加えていただけたのは、ゴスペルクワイヤTRUE PRAISEを通してです。教会に生まれ、小学生まで良い子に日曜学校にも通っていましたが、思春期に入り「私とは何者なのだろうか」と考え始めました。それから、周囲の期待に応えられない自分の存在価値を認められなくなり、親への反発心も手伝い、礼拝をサボるようになりました。青春時代はバブル期でしたので、この世の楽しみを味わう身勝手な生活を送っていたと思います。でも、習慣で食前の「イエス様、お食事ありがとうございます。アーメン」と、寝る前には「神様、あなたの助け無しで生きられる強さをください。」と、今思うと矛盾した祈りを大真面目にしていました。これといった目標もないまま、友達だけは沢山恵まれていたので、毎日楽しく過ごせていました。しかし、遊んでいても仕事をしていてもどこかで冷めたもう一人の自分が私を見ているような、落ち着かない感じもありました。
そんな私が同僚に誘われたTRUE PRAISE!有志のライブを聴きに行き、「私も歌いたい~!でも教会には近付きたくない…」と悩む私に、「練習は行徳公民館よ」「えっっ、なら行く!」で体験レッスン即日入会となりました。その後すぐ、私は幼馴染み夫婦とイタリア旅行に出かけましたが、初日の聖ピエトロ寺院でミケランジェロのピエタ像の前に立った時、いきなり涙が溢れ、「イエス様ごめんなさい」という思いが与えられました。子供の頃から人前では絶対に泣かなかった私なので、自分の友達もびっくりしました。その夜、ワインを飲みながら「実はゴスペルに入ったの。人生が変わるかも…」と話したのを覚えています。
こうしてやっと自分の居場所を見つけた私は毎週のレッスンが待ち遠しく、気づかぬうちにうちに主を賛美する生活が始まっていました。神様は賛美を通して、私を少しずつ素直にしてくださり、誘われるとたまには礼拝にお邪魔したりするようにもなった頃、神様は私に試練を与えられました。しかし、教会を訪ね西田先生をはじめ、教会の皆さんに祈っていただき神様にその試練を委ねることで、道が整えられました。私はこれをきっかけに毎週日曜礼拝に来るようになりました。すると、なぜだか礼拝中は涙が止まらず、「強くならなくてもこのままの私で良いのだ」と思え、とても楽になりました。
そこから姉妹に背中を押され回復キャンプから養育へ、そして同期に支えられとうとう洗礼へと導かれました。皆で励まし合いついに弟子大学まで卒業し、今はセル家族も与えられています。何と沢山の恵みでしょう!人生折り返しましたが「今が一番幸せ」と心から言えます。
神様は私がどんなに反抗しても決して見捨てず呼び続け、助け手を送ってくださいました。かなり遠回りをしましたが、それも神のご計画だったのだと今は解ります。私の目の前に置かれる面倒なあれもこれも、全部あの頃の頑なな私の姿です。
「主よ。あなたのくださるものは全て益となると信じて受け取りますので、どうぞあなたのくださる恵みを流していけますように…」

(横山のぞみ)

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