閉じる

NO.699  2022.01.09

「イエスと共に前進しよう」

 

イエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」(マルコ福音書4:39-40)

 

 新型コロナウィルスの変異型オミクロン株が日本でも急激に拡大しています。今までのコロナウィルスと違って無症状の人が多いことや重症化リスクが少ないとは言われていますが、その感染力は強いようです。感染者が増えている米軍基地のある沖縄や広島、山口などでは蔓延防止法を政府に要請する状況にあり、感染拡大の都道府県も追従すると思われます。新年早々、再びコロナ感染拡大の脅威にさらされていて、人々の心も不安ややりきれない思いが広がっているようです。私たちの教会も蔓延防止法が発出されれば、再び対応を考慮しなければならない状況となるでしょう。
適切な対応をすることは当然のことですが、しかし同時に私たちの心の中にまで不安をいたずらに持ち込まないようにしなければなりません。「何を見張るよりも、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれから湧く。」と箴言4章23節にあるように、このような時こそ、私たちの心をしっかりと見守り、神様からいただいている命の泉を絶やさないように、いつも神様の聖霊の息吹をいただいて、喜びと賛美を捧げ続けましょう。
私たちを取り巻く環境や状況は目まぐるしく変わります。それらに振り回されないようにいたしましょう。特に今私たちは、しっかりと変わらないお方であるイエスキリストに目を向け、私たちの心を動揺させないようにしなければなりません。
イエスの弟子たちも慌てふためいた記事が聖書に出てきます。イエス様と共に弟子たちはガリラヤ湖を舟で渡っていた時のことです。突然の嵐に巻き込まれ、舟は木の葉のように揺れ、水はどんどん舟に入り込み、沈みそうになったのです。かつて漁師であった弟子たちも多かったので、何とか舟をコントロールしようとしましたが、どうしようもなくなりました。その時イエス様は舟の船尾のほうで寝ておられたというのです。慌てふためく弟子たちと眠っておられるイエス。対照的な光景がそこに描かれています。
弟子たちはどうにもならなくなって、思わずイエスを起こして訴えます。「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」するとイエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に『「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」』と言われたのでした。
忘れてならないのは私たちの人生の舟にはイエスキリストも乗っておられるということです。 嵐に遭遇した時も、問題にぶつかったときも、イエス様はそこにおられるのです。弟子たちのように、自分たちだけでなんとかしようと頑張りすぎないようにしましょう。早々にイエス様に助けを求めればよかったのですが、どうしようもなくなって、イエス様に恨み言のように「私たちが死んでもかまわないのですか。」と言わないことです。早め早めにイエス様に助けを求め、イエス様の指示に従い、イエス様と協力して人生の諸問題に対応していきましょう。このコロナ禍にあってもイエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。」(ヘブル 13:8)というみ言葉を心にとめながらキリストを見上げて歩んでまいりましょう。今こそ、イエス様に起きていただく時なのです。

閉じる