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NO.696  2021.12.19

「アドベント:御子の誕生の知らせ」

 

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 (ルカの福音書2:11)

 

先週、15日水曜日、伊藤愛子姉妹のお母様、中里光子さんが施設において洗礼を受けられました。93歳でした。施設に入居されコロナでなかなかお会いできませんでしたが、コロナが落ち着き、この機会に是非ということで、出張洗礼式を行うことができました。ちょうど二年前にお尋ねして、イエス様を信じるお祈りをさせていただいていたのですが、その後愛子姉妹が熱心にお母様を導かれ、今回の恵みの時となりました。
 施設の職員の方の配慮で、面会場所をお借りでき、賛美歌を共に歌い、洗礼の恵みに一同心より感謝をいたしました。神様はどのようなところでも、どのような時にも福音を語らせてくださることは本当に感謝です。お母様のうちにキリストが来られ、本当の意味でのクリスマスとなりました。
 聖書を見れば、救い主の誕生は野宿で羊の夜番をしていた羊飼いたちに最初に知らされました。羊飼いたちは名もなき人たちでした。また当時は市民の数にも入っていない人たちでした。人口調査のために皆が本籍地に戻っていたのですが、羊飼いたちは本籍を持たず、住所不定であり、人口調査の対象外でした。
しかしそんな彼らに、み使いは「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」と救い主誕生の知らせを告げます。
そうして、天のみ使いたちが現れ、羊飼いたちのためにだけ、聖歌隊の合唱隊のごとく、特別に「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」と賛美をしてくれたのでした。地の上で、平和がみこころにかなう人々にと賛美されましたが、羊飼いこそ神のみこころにかなう人たちだったのです。神のみ心にかなう人とは、外側の見てくれで決まるのではありません。血筋や家柄でもありません。この世における貢献度や地位で決まるのではありません。神様を恐れ見上げる人こそ、神の御心にかなう人たちなのです。
羊飼いたちはみ使いが知らせてくれたことが本当かどうか見てこよう。と早速ベツレヘムへと出かけていきます。そうしてみ使いが言った通り、飼葉桶に寝かされあるみどり子であるイエスを見出すのでした。そうして人々に自分たちにみ使いが現れたこと。またすくいぬしが誕生したことを熱心に伝えたのでした。彼らは単なる羊飼いではなく、神様のメッセージの最初の伝達者となったのです。

あなたも羊飼いのように、神様の喜びの知らせのメッセンジャーになることができるのです。あなたのうちに先ず、この救い主の喜びを知らせを受け取ってください。そうしてこの喜びの知らせを周りにいる人たちに伝えてください。弱っている人に、困窮している人に、混乱している人に、行き詰っている人に、キリストの誕生を知らせる人となってください。それが私たちがこのクリスマスの時に受け取る神様からの役割とメッセージなのです。

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