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NO.694  2021.12.05

「アドベント:主の御手の中で導かれる」

 

その時が来れば実現する私のことばを、あなたが信じなかったからです。(ルカの福音書1:20b) 「神にとって不可能なことは何もありません。」マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。(ルカの福音書1:37-38a)

 

親知らずの手術が無事に終わり、あまり腫れることもなく癒されつつあることを感謝いたします。兄弟姉妹の祈りに心より感謝をいたします。5日間の入院でしたが、神様は細部にわたり、働かれることを改めて教えられ心より感謝をいたします。
全身麻酔での手術とずっと説明を受けていたのですが、直前になって部分麻酔に変更されました。突然のことでしたが、そのほうが回復が早く退院できるということ。また全身麻酔による喉の炎症や負担が少ないということ。など、後になってすべて導かれたのだということを覚えます。また入院期間の間に仕事の整理もでき時間を有効に使うことができました。私たちの思いを越えて神様は最善に導かれることに改めて感謝をいたします。
さて、アドベント(待降節)の2週目になります。先週は、長年子供のなかった祭司ザカリヤとエリサベツにイエスの道備えの役を果たすバプテスマのヨハネが誕生することがみ使いにより告知されたことを分かち合いました。今週はイエスの母となるおとめマリアにみ使いガブリエルが現れ、聖霊による受胎告知をするところです。
ザカリヤ同様、マリアにみ使いが現れ、「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。 その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。(ルカ1:30-32)と語るのでした。
マリアは、戸惑いと驚きを隠せませんでした。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」(1:34)と答えます。み使いは「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。」「神の取って不可能なことは何もありません。」とはっきりと語るのでした。
マリアにとって突然のことでしたが、み使いの言葉をそのまま信じることを選び取るのでした。「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのお言葉通りに、この身になりますように。」これはマリアの信仰の告白です。
信仰は理解できるから信じる。納得できるから信じるというのではありません。信仰は、神様のみ言葉に自らをゆだね、それに従うことを決意することです。
私たちの感情は移ろいやすいものです。また環境の影響をうけます。周りの状況によりアップダウンいたします。感情に振り回されていると神様の御心を受け取ることができません。それらを主にまかせて、信仰による応答と決断をすること。それが神の御心に生きるということです。
神様のご計画が私たちにとって最善であるとするなら、私たちは理解できなくても、主に従うものとして、マリアのように「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と告白して、従うことを決断して一歩踏み出していこうではありませんか。神様はあなたを導いておられれます。
クリスマスを待ち望む心とは、主の御手の中で導かれていることを信じて、神に従うことを決意する時なのです。

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