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NO.692  2021.11.21

「フェイクニュース」

 

ですから、あなたがたは偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。私たちは互いに、からだの一部分なのです。(エペソ人への手紙4:25)

 

最近よく聞く言葉に「フェイクニュース」という言葉があります。特に、2016年米国大統領選挙において、「ローマ法王がトランプ氏の支持を表明」や「クリントン氏を捜査中のFBI捜査官が無理心中」等のフェイクニュースがソーシャルメディア上で大規模に拡散し、選挙戦終盤には主要メディアによる記事を上回る閲覧を記録し、選挙戦にも影響を与えました。
また、日本でも熊本地震の時、 動物園からライオンが逃走したという情報がSNSなどで流れ、動物園や警察に問い合わせが殺到したということがありました。このような虚偽情報が大規模に拡散し、大きな社会問題となるようになり、以来、ウソやデマ、陰謀論や、誤情報や偽情報など様々な情報を総括して「フェイクニュース」という言葉がよくつかわれるようになったのです。
私たちも偽りの情報、すなわちフェイクニュースの影響と無縁ではありません。最近様々な方と解放の祈りをする機会が増えています。祈りのために交わっていると、その方が自分に対して否定的な思いや価値観に縛られていて、生きる価値や意味を見出せなくなっているケースがよくあることに気づかされます。そのような思い込みのゆえに自分の人生に希望が持てず、つらい状況に陥っていることが多いのです。
サタンが私たちに持ち込んでくる嘘があります。サタンは偽りの君で嘘や偽りの情報を私たちに浴びせ、それがあたかも真実なように思いこませようと謀略を図っているのです。サタンはフェイクニュースを用いて、アダムとエバ以来、人を誘惑し、神様から引き離そうと画策しているのです。
サタンは私たちに,主に三つのウソを信じ込ませようとします。第一は「自分は不十分である。」というウソです。どんなに頑張っても十分とは言えない。いつも足りない。いつも自分に対してダメ出しをしてしまうのです。第二は「あなたには希望がない。」というウソです。第三は「あなたは無力である。」というウソです。
本来私たちは神様の作品です。神の最高傑作が私たちなのです。その私たちを慈しみ愛し、救うためにイエスキリストはこの地に来てくださいました。私たちを罪から解放し神の子どもとしての歩みをさせてくださる道開いてくださっているのです。
あなたが信じ込んでいる嘘はありませんか。自分は何をやってもダメだ。こんな私には希望はない。努力したところで何も変わらない。結局私は無力なんだ。そんな偽りのメッセージが自分の意識の中に刷り込まれているとするなら、それはすべて「フェイクニュース」なのです。サタンはウソの情報を信じ込ませ、自信を失わせ、神の子どもにふさわしくないというレッテルを張り、暗い牢獄に閉じ込めようとしているのです。
イエス様を信じて生きるとは、ウソの情報に正しい神様の情報を上書きしていくことです。神様の子どもとして、義と平和と聖霊の喜びあふれる神の国の生活を神様はさせたいと願っておられるのです。あなたは神の目に高価で尊い存在なのです。これこそ正しい、真実な情報なのです。その真実な情報をもとに互いに仕えあうものとなっていきましょう。

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