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NO.689  2021.10.31

「小さな決断、小さな一歩」

 

しかし、彼は我に返って言った。『・・・立って、父のところに行こう。そしてこう言おう。「お父さん。私は天に対して罪を犯し、あなたの前に罪ある者です。 もう、息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください。」』こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとへ向かった。(ルカの福音書15:17-20)

 

先日、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス氏の創設したブルーオリジン社は、2020年代に宇宙ステーションを作る計画を発表しました。それによれば、アメリカの宇宙開発企業の「シエラ・スペース社」と共同で商業的に利用できる宇宙ステーション「オービタル・リーフ」を2020年代に建設、運用を始めというものです。内容的には地球に近い低い軌道上に宇宙ステーションを建設し、「様々な用途のビジネスパーク」として宇宙旅行や研究、製造業の拠点とするプランだというのです。もちろん多くの課題はあるでしょうが、
10年もしないうちに新しい宇宙での生活が可能となる勢いです。
今から52年前、1969年にアポロ11号のアームストロング船長が、人類最初の月面に降り立った人となりました。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である。」と言った彼の言葉は、あまりにも有名です。
小さな一歩の積み重ねが、人類の偉大な一歩となるという意味でもあるでしょうし、小さな一歩がなければ、偉大な道も開けないということにもなります。
何事も、最初の一歩があるのです。それは意外と簡単な些細な決断から始まることもあるのです。あるいは、思い切って勇気をもって踏み出さなければならないこともあるでしょう。どちらにせよ、その一歩を大切にしたいと思います。決して小さな一歩を馬鹿にしたり、ないがしろにしたりしないようにいたしましょう。あなたの今日の信仰の決断が大きな祝福の扉を開く道に通じることになるのです。
 有名な放蕩息子の話を思い起こします。放蕩三昧を繰り返し、身も心もぼろぼろになった弟息子はやっと「我に返った」とあります。それまでに、父親や周りの人から様々な忠告を受けてきたのですが、遠くへ行って自分の思うようにしたいという思いに支配されている時には、どんな言葉も耳に入りませんでした。しかし、食べる物もなく、飢えた状態になり、誰の助けも受けれなくなって、やっと本心に立ち返れたのでした。
彼は決断します。「立って父のところに行こう。」「そしてこう言おう『お父さん。私は天に対して罪を犯し、あなたの前に罪ある者です。』 もう息子と呼ばれる資格はありません。雇人の一人にしてください。」 そうして彼は立ち上がって、父のもとへ足を向けるのでした。父親は彼を待ち続け、走り寄って彼を抱き寄せるのでした。息子の父のもとに帰る決断が、またその第一歩が、父との再会へとつながり、さらには父に再び息子として受けて入れてもらえる赦しと復権の恵みに預かる大きな一歩へとつながっていったのです。
今日の礼拝であなたなどのような第一歩を決断されますか?先の見通しはまだ何も見えていないかもしれません。しかし、あなたができる一歩を踏み出してみてください。言い訳に終始する生き方は何も生みだしません。神様があなたに促しておられることに耳を傾けてみましょう。今日の一歩があなたの偉大な人生への一歩となることを信じようではありませんか。聖霊様が働き助けられます。

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