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NO.684  2021.09.26

「完成を目指して忠実に歩む」

 

あなたがたの間で良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。(ピリピ人への手紙1章6節)

 

 先週、23日の秋分の日に、茨城県石岡市にある佐藤静夫牧師が開設された「希望の教会」の10周年記念礼拝が開かれました。コロナ禍ではありましたが、感染対策を取りながら、100名近い方々が集われ、大変祝福された記念礼拝となりました。
佐藤牧師は10年前に茨城の祈祷院で断食の祈りの中で、住むところがない人たちや生活困窮者のための宿泊福祉施設を始めるというビジョンが与えられました。それまで、困っている人たちのお世話をしてこられていた経緯もあって、神様がその方向に進むビジョンを与えてくださったのです。
そのビジョンを与えられた直後、神様はそのための場所を示してくださいました。ちょうど閉鎖されたお寿司屋の500坪の土地建物が競売に出されていたのです。
神様はその競売で落札するための費用や必要を不思議な方法で備えてくださり、多くの困難もありましたが、「希望の教会」と共に「希望の家」という名前の福祉施設を開設されたのです。この10年間で、105名の方々が利用されてきました。中には、自立支援を受けて独立した方々も多数おられます。また、その中からイエス様を信じられて、信仰を告白され、洗礼を受けた方々が35名に上っています。
現在は、新しくなった宿泊施設が3棟立ち、路頭に迷っていた生活から解放され、また、神様と出会いによって本当の救いを得らえておらえるのです。
佐藤先生のこの10年間の歩みを思い返す時、神様は先生の変わらない忠実な信仰を祝福してくださっていることを覚えます。誰でも新しいことを企画し始めることはできるでしょう。しかし、それを継続するということは忍耐と祈りがなければできません。
開設当初は、落札した建物もかなり老朽化しており、それを整備し使えるようになるまで、かたずけや廃棄には何カ月も要しました。さらには市役所からの検査に合格するように規格に合う宿泊施設に随時変更していかなければなりません。三か年計画を立て、三年ごとに古い建物をリフォームしたり、新築したりしてこられたのです。この忠実さと計画性には本当に頭が下がります。
私たちはどうでしょうか。神様を信じたということは神様が下さっている使命に生きるということです。その使命を果たしていくためには多くの忍耐と忠実さが問われるのです。あなたがたの間で良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。」とパウロはピリピの教会の兄弟姉妹に語っています。それぞれに与えられた使命があります。その使命を受け止めて主に用いられていこうではありませんか。私たちの信仰の姿勢を点検し、もう一度、祈りなおしてみましょう。あなたのうちにはじめられた良き働きが継続され、完成されて行かれますようにお祈りしています。

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