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NO.683  2021.09.19

「狭い門、狭い道を選ぶ」

 

狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広く、そこから入って行く者が多いのです。 いのちに至る門はなんと狭く、その道もなんと細いことでしょう。そして、それを見出す者はわずかです。
(マタイの福音書7:13-14)

 

 緊急事態宣言下で、コロナ陽性者が東京では千人を切り、第五波が随分と収まりつつあります。そうはいってもまだ重症者はあまり減っておらず、油断はできません。
コロナ禍で生活様式もリモートワークなどで随分と変わった人もおられます。普段なら会社に出かけ、夕方まで会うことのなかった夫婦が、ご主人が自宅での仕事となり、四六時中顔を合わせるようになりました。夫婦の関係が深まったという人もおられるでしょうし、反対に、ストレスとなっている人もいるかもしれません。ちょっとした行為や言葉によって、お互いに感情的になってぶつかってしまうのです。
感情的になると、イライラが募り、腹が立ち、相手を責めたり、投げやりになってしまうのです。また、そういう自分が嫌で落ち込んでしまう。そんな負のスパイラルに陥っている方もおられるかもしれません。
どうすれば、感情を収め、心を落ち着かせて、大切なものに心を向けることができるでしょうか。まずは生活の中でメリハリをつけるようにするのも一つです。
今までは会社に行くということで、家での生活と職場での時間が区分けができていたのです。しかし、家では、どこまでがプライベートで、どこからが仕事かというのが区別がつきにくくなります。それで時間を区切って、まずは一日を祈り神の前に静まり、感謝と賛美をもって一日を始めるのです。またみ言葉を思いめぐらし、今日すべきことを神様にお祈りして一日をスタートいたしましょう。
祈りの中で感謝をたくさんしてください。互いの夫婦のことや子供のことを主に感謝をするのです。祈りとみ言葉によってメリハリをつけて生活するようにしてみましょう。
また、神様を意識して生活するように心がけましょう。神様はどのように生きることを願っておられるのか。夫婦や家庭をどのようなものにしたいと思っておられるのか。そのために自分ができることはどのようなことなのか。そのことを思いめぐらしながら、神様に助けを求めて、日々みことばを生活に適用できるようにしていきましょう。
主に従う道は、しばしば狭い門、狭い道のように思うことがあるでしょう。しかし、そこにこそ命の道があり、祝福と恵みを受け取ることができるのです。自分の思う道を選びたいという誘惑にかられることがあるかもしれません。しかし、その都度聖霊の助けをいただいて、神様の喜ばれる道に進んでいきましょう。
方向転換をするときには大きなエネルギーや自分の思いとの葛藤で、ストレスを覚えることがあるでしょう。しかし神様の豊かな命にあずかるためには、狭い門を選び、狭い道を選択しなければならないのです。それを否定的な感情や自分の願いで避けるようなことのないようにいたしましょう。あなたが通る狭い門の先には永遠の天国の喜びが備えられているのです。

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