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NO.681  2021.09.05

「あなたの伴走者イエス」

 

「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)

 

パラリンピックが明日最終日を迎えます。明日の競技の花はマラソンではないでしょうか。私たちの教会のある浅草もコースに入っています。パラリンピックのマラソンは障害によってスタート時間が異なります。
特に、視覚障害者には伴走者がつきます。互いを紐でつないで、並走してくれるのです。ペース配分を考えながら、状況を並走する選手に伝えてくれたり、励ましてくれます。
また、給水所ではドリンクを取って渡してくれたりするので、安心して競技に集中することができます。一緒にゴールテープを切った時の喜びはいかばかりでしょうか。完走できたことをともに喜び合い感動の時を迎えることができるのです。
私たちの人生もいわばマラソンを走るような長丁場の歩みです。ゴールするまでにはいろいろなところを通ります。最初の出足は良くても、オーバーペースになると疲れてしまうことがあります。また心に渇きを覚えて水分が必要となったりするのです。一人で、孤独の走りを強いられる時もあるでしょう。また、様々な誘惑に惑わされてコースを逸れそうになることもあるかもしれません。
しかし、そんなとき、私たちとともに走ってくださっているお方がおられます。それはイエスキリストです。イエス様は私たちを罪から贖い出し、天の御国まで導くために、私たちのところに来てくださったのです。また、イエス様は「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」と約束してくださっています。イエス様と私たちは愛の絆、信頼の絆で結ばれて、ともに人生のマラソンを走ることができるのです。イエス様は私たちを絶えず励まして、走る力を与えてくださいます。命の水を絶えず与えてくださり、私たちに活力と情熱を与えてくださるのです。様々な妨害は入ってきても、自らが間に入って私たちを防御してくださるのです。
どうでしょうか。このイエス様があなたとともに走っていてくださるという実感があるでしょうか。目指すゴールは明確になっているでしょうか。そのことがはっきりと確信を持って言えるためには、日々の信仰のトレーニングが欠かせません。日々、伴走者であるイエス様と交わりを持ち、どのように歩めばよいのか。走るコースをどのように攻略すればよいか。そのためにどのような心の栄養を取ればよいのか。日々の生活のメニューまで相談して人生のマラソンに備えていくことが肝要です。
祈りとみ言葉、礼拝。それぞれ見直してみましょう。何か一歩踏み出す決断をする必要もあるかもしれません。イエス様はどんな時も共にいて助け導いてくださいます。今日も一緒にイエス様と結ばれて走ってまいりましょう。 

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