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NO.680  2021.08.29

「平和のための祈り」

 

エルサレムの平和のために祈れ。「あなたを愛する人々が安らかであるように。
あなたの城壁の内に平和があるように。あなたの宮殿の内が平穏であるように。」
(詩篇122:6-7)

 

アフガニスタンの危機的状況が連日報道されています。イスラム主義組織のタリバンが全土を掌握し、首都カブールでは多くの人たちが空港に押し寄せ脱出を試みています。また、その人たちや米兵を標的にテロ組織のIS(イスラム国)が自爆テロを行い、100人を超える死傷者が出ています。
タリバンの抵抗勢力も地域を奪還しようと、戦闘態勢に入っているともいわれています。そのような内戦の状況で混沌とした状況が続いているのです。特に、キリスト教徒に対する弾圧が激しく、多くのクリスチャンや牧師、宣教師たちが拘束されているのです。棄教を迫られ、それに従わなければ命が奪われるという事態が生じているという情報もあります。アフガニスタンの上に神様の御手が置かれ、人々の命が守られますように。また、迫害下にあるキリスト者が守られ、支えられますように。覚えてお祈りください。
平和な国にいるといつの間にか平和ボケに陥ってしまいます。世界の各地で紛争が起こり、そのただ中で、キリスト者や多くの人々の命が危険にさらされているのです。彼らのSOSを受け取り、彼らの救いのために、また平和のために祈ることが喫緊の課題です。
遠い国で起こっていると、現実感がなかなかわかないかもしれません。しかし、私たち同胞の日本人もNGO関係の人たちを含めて500以上の人たちが残されているのです。そのために自衛隊機が派遣されていますが、私たちもその危機とは無縁ではないのです。
詩篇の作者も「エルサレムの平和のために祈れ。」と勧告しています。この祈りはイスラエルを祝福する祈りですが、それは現代の紛争国の祈りとして受け止めたいと思います。「あなたを愛する人々が安らかであるように。あなたの城壁の内に平和があるように。あなたの宮殿の内が平穏であるように。」と祈られているように、特にアフガニスタンの上に神様の祝福がありますように覚えて祈りたいと思います。
また、この祈りはキリストの再臨を求める祈りでもあります。紛争の解決を目指して様々な努力が必要ですが、それですべてが解決されるわけではありません。政治的解決はいつもろく崩れるかわかりません。平和の君であるイエスキリストが再臨されてこそ真の平和が訪れるのです。キリストが再臨され全世界を統治されるように、キリストが再臨されるように信じて祈ろうではありませんか。
また、この祈りはアフガニスタンの救いと霊的回復を願う祈りでもあります。長年の紛争と戦闘でどれだけの人たちが傷ついていることでしょうか。その人たちに必要なのはキリストの救いと癒しです。
神様がイスラム教国であるアフガニスタンの人々を愛しておられることに変わりはありません。戦闘員が武器を捨て、キリストを信じ、和解の業が起こりますように覚えて祈りましょう。
サタンの策略が崩され、神様の主権による統治が起こりますように、私たちも熱く祈るものとなろうではありませんか。 

 

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