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NO.679  2021.08.22

「聖霊の働きを期待しよう」

 

「主の霊がわたしの上にある。貧しい人に良い知らせを伝えるため、主はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。
捕らわれ人には解放を、目の見えない人には目の開かれることを告げ、虐げられている人を自由の身とし、
主の恵みの年を告げるために。」(ルカ4:18-19)

 

イエスキリストの福音の範疇を限定的にとらえないようにしたいと思います。イエスキリストの十字架の福音は私たちの罪の赦しと救いをもたらしました。しかし、このキリストの救いは、罪の赦しという心の解放と救いにとどまることはありません。私たちの全人格、また社会や隣人にもこの福音の力が及ぶのです。
イエス様がイザヤ書から引用された言葉の中に、福音の全容が記されています。第一に福音は「貧しい人たちへの良き知らせ」であることです。それは心の貧しさや心の乏しさだけではなく、社会的弱者や困窮者に対しても福音の恵みがむけられることを示唆しています。
ただ心の罪が赦されたというだけでなく、キリストの救いの恵みは社会的な弱者に対する関心を起こさせ、具体的なアクションを求めさせることも含まれているのです。そうして福音が拡大していくのです。
また、第二に「捕らわれ人には解放」が与えられることです。様々な霊的縛りや悪霊の働きに影響され捕らえられている人たちが、イエスの福音によって解放されるようになるのです。それが福音の良き訪れです。さらに第三には「目の見えない人の目が開かれる」ことです。これは心の目だけではなく、具体的に肉体的な癒しを示しているのです。体や心が病んでいる人たちがどれほど多くおられるでしょうか。そのような方たちが福音に触れ、イエス様の癒しをいただくようになる。イエス様の地上での宣教活動はまさにそのような癒しと解放が伴っていることがわかります。
第四に「虐げられている人が自由となること」が約束されているのです。霊的虐待や肉体的虐待を受けている人たちがなんと多いことでしょう。そのような人たちが解放され、自由になることが福音なのです。
そうして人々が主の恵みの時が到来したことを実感するような恵みに満ちた生活の実態があらわされるようにと祈ろうではありませんか。
たとえリモートであっても、私たちのイエス様への信仰を強く持って礼拝をささげましょう。私は、教会の礼拝の中で今日のみことばのような様々な御業があらわるようにと信じて祈っています。
賛美の中で、罪を示され悔い改めが起こる。また、聖霊の働きにより病が癒され、心が解放される。人々が喜びと感謝であふれるようになっている。そのような姿を心の中に描きながら、一緒に祈りませんか。また、期待する心で、一緒に礼拝をささげませんか。
そのような信仰を持っている方々が多くなればなるほど、神様の御業が礼拝の中で起こるようになると信じます。神様のリバイバルは思いのほか速いのです。想像以上の速さで福音の業が起こり、神の栄光があらわされるようになると信じます。聖霊の働きに期待をいたしましょう!

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