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NO.673  2021.07.11

「忍耐を培う」

 

そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。 (ローマ5:3-5)

 

四度目の緊急事態宣言が明日発令されます。今回は8月22日までということで、長丁場となります。感染リスクのある東京オリンピックやお盆休みの帰省時期をこの宣言により、感染を少しでも抑え込もうということです。本当に今回で最後の緊急事態宣言になるようにと願わされます。
前回の解除後、やっと対面での礼拝が再開され、愛する兄弟姉妹と共に礼拝がささげられると本当に喜んでいたのですが、一カ月もたたない間に再びの宣言となりました。このような状況で、特に飲食業やホテル、交通機関などは苦しい戦いが続いています。
私たちの心もいつしか疲弊してやる気が出ないという人もおられるのではないでしょうか。しかし、このような時こそ、神様の恵みや祝福、御心に心を向け、私たちの心をしっかりと保つことが大切です。
使徒パウロは私たち以上に困難や試練を経験した人でした。その彼の心構えが聖書に記されています。パウロは「患難さえも喜んでいます。」と言っています。なぜ患難を喜んだのでしょうか。彼は患難に来てほしい、自分は患難試練が好きだ。そんなことを言っているのではないのです。患難はだれしも嫌なものです。試練も私たちをしばしば混乱させてしまいます。しかし、患難を通してでなければわからないことや、見えなかったことに気づかされるのです。
患難を通して、自分自身の弱さや足りなさに気づかされ、また神様に信頼して生きることの大切さを学ぶことができるのです。
また、さらにパウロは患難が生み出すものに目を向けました。それは「患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。」と言っています。
忍耐は患難を通して生み出されるのです。忍耐することがなければ、忍耐を学ぶことはできません。その忍耐は、試練や困難の中で生み出されていくのです。またその忍耐は練られた品性を生み出すというのです。人に対する寛容な心や、優しさは忍耐することの中から生み出されて行くのです。さらに練られた品性は希望を生み出す。と言われています。
患難が生み出すものに目を向けましょう。患難は忍耐を生み出し、練られた品性を生み出し、さらには希望を生み出すのです。そうしてこの希望は失望に終わることがないのです。
試練や患難の中で聖霊様は私たちにご自身の愛を注いでくださるのです。このお方が共におられ、このお方の力によって患難を乗り越えることができるのです。もしあなたに大きな試練がやって来ているとするなら、神様は素晴らしいキリストの品性をあなたに形作りたいと願っておられると信じてください。
今のこのコロナとの闘いの中で、神様は忍耐と練られた品性と希望を培おうとしておられるのです。

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