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NO.662  2021.04.25

「明日のことを思い煩うな」

 

なぜ着る物のことで心配するのですか。野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。・・・今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。(マタイ6:28-30)

 

三回目の緊急事態宣言が東京都を含む一都三県に発出されました。本日25日からゴールデンウィークをはさんで、5月11日までの二週間の予定です。礼拝もこれから一緒にという時でしたが、緊急事態宣言を受け、次週5月2日、11日の二回の礼拝はリモート中心の礼拝となります。歩いて、あるいは自転車で来ることのできる方、また、都内で車で来られる方はこの限りではありません。礼拝に参加してくださって大丈夫です。教会としても除菌対策、三密対策を講じながら礼拝をおこなっていきたいと思います。
先日、誘われて公園を散策いたしました。すると見ごろになった藤棚があり、川のように幾筋も垂れ下がっている藤の花に魅了されました。桜に続いて藤の花は4月から5月上旬にかけて咲く花です。藤棚の下を通ると、藤の花が自分を覆うように垂れ下がり、藤の花に囲まれた別世界の感覚にとらわれます。
私たちはコロナで右往左往しがちですが、藤の花は全くそのような私たちの事情にはお構いなく、与えられた時期に、ちゃんと美しい花をつけるのです。自然の営みの忠実さ、また確実さに感動をいたします。
イエス様も私たちの心配や思い煩いに心を向けておられます。食べ物や着る物、生活、いろいろ気になることが私たちにはあります。今はコロナ感染の心配が加わっています。それに加えて経済や仕事、勉強、などいろいろなプランが変更を余儀なくされています。
そんな私たちにイエス様は何と言われるでしょうか。イエス様は私たちに自然界に目を向けさせます。「野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。」と言われます。「働きもせず、紡ぎもしません。・・・今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。」  はかない野の花でも、神様は美しく装わせてくださいます。与えられたいのちを精一杯輝かせているのです。それをさせてくださっているのは神様です。
花が「どのように咲こうか、今の時期は咲くのはまだ早いからやめておこうか。」などと考えもしません。ちゃんと定められた時に、定められたように咲くのです。
私たちも、周りに気を取られたり、不安を助長するような情報に振り回されないようにいたしましょう。それよりも、今自分に与えられている使命は何か。今すべきことはどのようなことなのか。また神様はどのように生活することを願っておられるのか。そこにフォーカスをしようではありませんか。
神様は、はかない野の花さえ、美しく装わせてくださるとするなら、まして私たちには「もっと良くしてくださらないでしょうか。」 と問うておられるのです。その問いへの応答は「もちろんよくしてくださいます。」です。神様は必ずあなたに良きことをしてくださいます。この神様に私たちの信仰の目を向けようではありませんか。今日与えられた一日に全力を尽くして歩んでまいりましょう。

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