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NO.658  2021.03.28

「倦まずたゆまず」

 

熱心で、うむことなく、霊に燃え、主に仕え、 望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。 (口語訳:ローマ12:11)

 

3月21日に緊急事態宣言が解除されました。今日、28日から礼拝を再開できますことを心より神様に感謝をいたします。一カ月半の緊急事態宣言期間でした。再延長もされましたし、二回目の緊急事態宣言でしたから、また再びという思いにもなりました。
また、解除になったからと言って何でも自由に動けるというわけではありません。制限付きの解除であり、また再び感染者が増えれば、緊急事態宣言が再発出されることもありうる状況です。このような状況下では、気持ちの維持をすることの困難さを誰しも覚えておられるのではないでしょうか。
仕事に集中できない、これから将来への展望が開かれない。就職や転職にも影響が出てくるように思えると、気持ちもふさぎがちになります。しかし、このような時こそ私たちは周りの環境や状況に振り回されず、大切なものは何かをしっかりと見極め、神様を見上げて歩む者になりたいと思います。
「倦まず弛まず(うまずたゆまず)」という言葉があります。この言葉は、大和言葉で「飽きたり気がたるんだりせずに、ものごとに集中する気持ち」という意味だそうです。まさに、今のコロナ禍での私たちの心構えとして覚えることが大切だと思います。
聖書は「熱心で、うむことなく、霊に燃え、主に仕え、 望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。」と勧めています。今こそ私たちはこの聖書の言葉をしっかりと心に留め置くものになりたいと思います。「熱心さを失わない」「霊に燃える」「主に仕える」「望みを抱いて喜ぶ」「忍耐をもって患難に耐える」「常に祈ることに専心する」ということを点検してみましょう。いつの間にかあきらめムードや否定的な思い、周りの状況におびえて心が委縮してしまう。そんな状況になっていないでしょうか。
まず、「常に祈りなさい。」とありますから、祈ることに集中してみませんか。神様を見上げ神様のみ声を聞く。この信仰の基本に帰ってみましょう。気持ちを切らさないで、みことばを受けとりましょう。あなたを励まし、力を加えてくださる神のみ言葉を取りましょう。祈りとみ言葉があなたの信仰を「倦まずたゆまず」の状態を保ってくれます。
詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに語り、主に向かって、心から歌い、また賛美しなさい。」(エペソ 5:19)とあります。あなたの生活に主を賛美し喜ぶ生活を定着させてください。喜びは新たな喜びを生み出します。あなたの神への忠実な信仰は神様からの大いなる祝福をもたらすようになるのです。
今週から、受難週に入ります。イエスの十字架への道を思い起こしたいと思います。主の十字架の先に復活があるように、私たちの労苦の先にもキリストによる復活があることを覚えたいと思います。今の忍耐と主への「倦まずたゆまず」の信仰が復活の御業となって現れるのです。

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