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NO.654  2021.02.28

「キリストにつながる」

 

あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまっているなら、何でも欲しいものを求めなさい。そうすれば、それはかなえられます。(ヨハネ福音書15:7)

 

緊急事態宣言が関西を中心に6府県で28日で解除になります。首都圏の一都三県の解除は当初の予定通り、3月7日までということになっています。しかし、今の下げ止まりの感染状況ですと、延長もありうる可能性も指摘されていて、予断は許さないところです。ワクチン接種がいきわたるにはまだ時間がかかりますし、感染対策は必要不可欠と言えます。
そのような中で、今多くの方々がコロナ疲れを覚えておられるのではないでしょうか。人は人との関係を通して活力を得ることができるので、人間関係が希薄になるにつれ、孤立感や孤独感に陥りやすいのです。そのような中で私たちはどこから生きる力や活力を得ることができるのでしょうか。それは神様との結びつきを通して私たちは力を得ることができるのです。
イエスはあなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまっているなら、何でも欲しいものを求めなさい。そうすれば、それはかなえられます。」と語られました。ヨハネ福音書15章の最初の10節に、「とどまる」という言葉が11回も出てきます。「とどまる」とは「住みつく」とか「生活する」という意味があると言われています。
「キリストにとどまる」とはキリストの内に生活する。住みつく。という意味です。日々、キリストと生活を共にし歩むことを指しています。では、キリストと共に生活するとは具体的にどのような生活のことを指すのでしょうか。「わたしのことばがあなたがたにとどまっているなら」 とあります。キリストのことばが私たちのうちにとどまるなら、それはキリストの内にとどまっていることになるのです。それは単にキリストのことばである聖書の言葉を覚えるというだけではありません。キリストのことばを日々の生活の中で生かす。すなわち実践していくことにほかなりません。
キリストは私たち愛しておられます。そしてその愛を具体的にこの地に来られ、最後は十字架にかかることで、ご自分の愛を全うしてくださいました。私たちへのキリストの愛は常に具体的なのです。キリストの愛の実践があったゆえに、私たちは救われたのです。 同様に、キリストにとどまるとは、キリストが私たちに語っていてくださる言葉に生きることを通して具現化されるのです。
日々の生活の中で、キリストのことばを思いめぐらしましょう。キリストのことばに聞くとは、キリストのことばに聞き従うことなのです。今日も聖書を通して、キリストは様々に私たちに語っていてくださいます。そのみことばを思いめぐらしましょう。その意味するとことは自分にとってどのような意味なのだろうか。それを具体的にどのように実践していけばよいだろうか。そのような思いめぐらしと生活への適用が私たちとキリストとの生きた交わりなのです。あなたはキリストの内に、キリスト共に歩み生活していることになるのです。今日も神の言葉を思いめぐらすところから始めてまいりましょう。 

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