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NO.645  2020.12.27

「全てを益に変えられる神」

 

神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)

 

今年もあと数日で終わろうとしています。今年は本当にコロナとの戦いに終始しながら過ごした一年でした。愛する兄弟姉妹も随分と不自由な生活を強いられたのではないでしょうか。新しい年になったからと言って、状況がすぐに一変するわけではありません。まだまだコロナ対応は続きます。それは私たちの生活面にも様々な影響を及ぼしてきます。仕事、家庭、人間関係、教会生活、等々。
その格闘の中で、私たちは悪い面ばかりに目が行きがちです。また、否定的になりがちです。しかし、今日の聖書の言葉のように、「すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」とありますように、神様の恵みによって肯定的な面や積極的な面を絶えず見ていくようにいたしましょう。
この一年の終わりに、神様がしてくださった良きことを数え、感謝をささげつつ、新しい年を迎えようではありませんか。もちろん、マイナス面を見るな。無視をしろ。というわけではありません。
一見マイナスと思うようなことも、私たちの人生の一コマの中で、大切な役割があるのです。今はそれが見えないかもしれませんし、ない方がよいに決まっている。そう思うものもあるでしょう。しかし、それらのことが起こらないと、神に出会うこともなかったかもしれませんし、自分自身の本当の姿に気づかなかったでしょう。その格闘を通して、一人一人の成長が促されるということがあるのです。
私たちはどうしても、自分中心になりがちです。自分の視点でばかり物事を見、受け入れようとしてしまいます。今一度、神様の視点、信仰の視点を通して、自分の人生を見る者とさせていただきましょう。このコロナ禍におけるプラス面はどのようなことがあるでしょうか。ある方は、家族間の会話が増え、お互いの状況がわかりあえて感謝が増えた。今まで当たり前と思っていたことが、当たり前ではなく、本当に恵みであることが分かった。
ある姉妹は、コロナ禍で礼拝をリモートにせざるをえなかったのですが、久しぶりに礼拝に参加して、一緒に礼拝に参加できるということがどれほどありがたいことか、そう思われた方もおられました。また、リモートの礼拝を通して、神様の恵みはどこにでも注がれているということを覚えることができました。そう言われる方もおられます。
わたくしも、4月29日から今日のマナという聖書の音声メッセージを始めることができました。毎日メッセージを準備することはなかなか大変ではありますが、すでに500名を超える方たちが登録され、中にはそのメッセージをたくさんの方々に転送して伝道に活用してくださっています。私どもの教会だけではなく、お顔も見たことのないクリスチャンの方々とつながり、知らないところで伝道に用いてくださっていることは神様の恵みのほかはありません。
あなたも神の御計画によって召されているのです。すべてのことが働いて益になる人生に導かれていることを覚えようではありませんか。来るべき2021年、どのような状況でも、ますます神の福音が前進しますように。共に祈って歩んで参りましょう。今年一年本当にありがとうございました。

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